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日本のポピュリスト支持層とその変化にかんする政治社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K01932
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関中京大学

研究代表者

松谷 満  中京大学, 現代社会学部, 教授 (30398028)

研究分担者 田辺 俊介  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30451876)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
キーワードポピュリズム / 社会意識 / 投票行動 / 民主主義
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、現代日本におけるポピュリスト政党・政治家が、どのような人々によって支持されているのか、その支持構造を質問紙調査から明らかにすることである。
大都市部のポピュリスト首長、国政における新興ポピュリスト政党など、それぞれに対する支持の共通性と相違点を明らかにする。なお、地域間比較のため地方も対象とする。
すでに2000~10年代に同種の調査を実施しており、当時と現在とでその支持のありかたにどのような違いがあるのか、という点も明らかにする。

研究実績の概要

本研究の目的は、現代日本におけるポピュリスト政党・政治家が、どのような人々によって支持されているのか、その支持構造を質問紙調査から明らかにすることである。
2021年度に目的にそった全国調査を実施し、データの整備を行ったうえで2022年度以降、共同研究者とともに分析および成果の報告を行ってきた。
2023年度において、代表者は、海外の研究者とともに、日本のポピュリスト政党と有権者の支持動向の関連について研究を進めた。その成果はRoutledgeから刊行されたアジアのポピュリズムについての学術書Three Faces of Populism in Asiaに収録された。この論文では、日本維新の会、れいわ新選組という左右のポピュリスト政党がその布置に収まらない広がりをもって支持されていることが示された。
また、研究分担者・協力者による研究成果が二本、学術誌に掲載された。一つは、海外で開発されたポピュリスト態度を日本に適用して、政治意識等との関連を分析したもの、もう一つは、現代日本社会における階層と社会意識との関連を分析したものである。
他にも、コロナ感染症に対する意識と政治意識・社会意識との関連についての研究成果が論文として刊行されている。
以上のように、日本におけるポピュリズムをめぐる有権者の意識について、より多くの知見が蓄積され、その独自性と他国との共通性が明らかになるとともに、それ以外の政治意識・社会意識についても多数の成果をあげることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初の計画はポピュリズムに特化したものであったが、多くの協力者を得たことにより、現代日本の政治意識・社会意識に関して幅広く成果を示すことができている。また、本研究で実施した調査は、さらなる着想を生み、国際比較調査の計画へと発展をみている。

今後の研究の推進方策

今年度も精力的に学会での報告、論文の執筆等を行っていく予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて 2024 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 新型コロナウイルス感染症に関する意識の規定構造 : 2021年全国郵送調査を用いた属性・政治的態度・価値観の効果の検討2023

    • 著者名/発表者名
      阪口 祐介
    • 雑誌名

      情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要

      巻: 57 ページ: 103-121

    • DOI

      10.32286/0002000100

    • URL

      https://kansai-u.repo.nii.ac.jp/records/2000100

    • 年月日
      2023-07-20
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 日本人のポピュリスト態度:2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤理史
    • 雑誌名

      理論と方法

      巻: 38 号: 2 ページ: 289-306

    • DOI

      10.11218/ojjams.38.289

    • ISSN
      0913-1442, 1881-6495
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 現代日本社会における政治意識・行動と社会的格差:2023

    • 著者名/発表者名
      田辺 俊介
    • 雑誌名

      理論と方法

      巻: 38 号: 2 ページ: 272-288

    • DOI

      10.11218/ojjams.38.272

    • ISSN
      0913-1442, 1881-6495
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 外国人の増加に対する脅威の認識と意識間の関連構造の変遷2023

    • 著者名/発表者名
      濱田国佑
    • 雑誌名

      駒澤社会学研究

      巻: 60 ページ: 41-56

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Whose tastes matter? Discrimination against immigrants in the Japanese labour market2023

    • 著者名/発表者名
      Igarashi, A., & Mugiyama, R.
    • 雑誌名

      Journal of Ethnic and Migration Studies

      巻: - 号: 13 ページ: 1-24

    • DOI

      10.1080/1369183x.2022.2163230

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] インターネットと感情的分極化2023

    • 著者名/発表者名
      松谷満
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 政党は誰から投票されているのか,いないのか?:意識空間を媒介とした社会階層の検証2023

    • 著者名/発表者名
      桑名祐樹
    • 学会等名
      数理社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 現代日本社会における政治意識・行動と社会的格差:社会意識を含めた関連構造2023

    • 著者名/発表者名
      田辺俊介
    • 学会等名
      数理社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本人のポピュリスト態度:因子構造・規定要因・政治的アクター好感度との関連2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤理史
    • 学会等名
      数理社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 『国際化と市民の政治参加の関する世論調査』の概要と「政治志向類型」の分析――『国際化と市民の政治参加に関する世論調査2021』の分析(1)2022

    • 著者名/発表者名
      松谷満
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 認知図式としてのナショナリズムと政治意識・政治行動の関連分析――『国際化と市民の政治参加に関する世論調査2021』の分析(2)2022

    • 著者名/発表者名
      田辺俊介
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 排外主義の類型化とその規定要因――『国際化と市民の政治参加に関する世論調査2021』の分析(3)2022

    • 著者名/発表者名
      濱田国祐
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ナショナリズムと排外主義の関係をイデオロギー認知の観点から再考する――『国際化と市民の政治参加に関する世論調査2021』の分析(4)2022

    • 著者名/発表者名
      明戸隆浩
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ感染不安・自由規制支持・自粛規範の規定構造――『国際化と市民の政治参加に関する世論調査2021』の分析(5)2022

    • 著者名/発表者名
      阪口祐介
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 東京オリンピック開催賛否の争点――『国際化と市民の政治参加に関する世論調査2021』」の分析(6)2022

    • 著者名/発表者名
      下窪拓也
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] この10年の社会意識の変化2022

    • 著者名/発表者名
      松谷満
    • 学会等名
      日本社会学理論学会・研究例会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] Three Faces of Populism in Asia2024

    • 著者名/発表者名
      Andreas Eder-Ramsauer and Mitsuru Matsutani
    • 総ページ数
      226
    • 出版者
      Routledge
    • ISBN
      1032508205
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] 国際化と市民の政治参加に関する世論調査

    • URL

      https://w3.waseda.jp/prj-ipa/

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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