研究課題/領域番号 |
21K01951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 北星学園大学 |
研究代表者 |
岡田 直人 北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (00331728)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 小樽市 / 地域福祉計画 / 地域福祉活動計画 / 町内会 / 地域生活課題 / 地区地域福祉計画 / 地区支援計画 / 塩谷地区 / 北西部地域包括支援センター / ストレングス / 北海道 / 減災 / 平常時 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、町内会レベルの小地域にフォーカスし、平常時の取組により、減災効果と地域生活課題への対応力を高めることを目的とする。そのため、住民対象の質問紙調査と地域を基盤とする福祉等の専門職へのヒアリングから、少ないアセスメント項目(町内会の世帯数規模、地域特性、被災リスク)で、その町内会の地域生活課題を捉え、減災効果も高める平常時の取組を行政や社会福祉協議会に提示し、自治体における地域福祉実践に寄与することを目的に研究を行う。
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研究実績の概要 |
2023年度は3カ年の先行研究をまとめ、総説論文として「新たな地域の担い手を確保するために―地域共生社会のための地域デザイン―」をケアマネジメント学(日本ケアマネジメント学会)に掲載された。 研究対象地域として選定した小樽市と随時協議しながら、また第2期小樽市地域福祉計画・小樽市地域福祉活動計画「たるたる支え愛ぷらん」の策定を委員長として関わりながら、小樽市の地域特性に関して情報収集を行った。これらの計画策定に際しては、小樽市・小樽市社会福祉協議会と合同で、本研究のテーマに関する項目も調査する予定であったが、担当者の人事異動により、実施できなかった。 小樽市は豪雪地域でもあり、2023年~2024年の積雪期にはたびたび雪害に見舞われ、住民生活に支障が生じた。そこで、雪害も災害ととらえ、減災の対象にすることとし、GIS(地理情報システム)を活用して、町内会単位で雪害の影響の大きい地域の町内会を選定していくこととなった。 加えて、人口減少に伴う労働者不足により、路線バスの廃線・減便が小樽市でも余儀なくされており、エリアによっては病院・診療所の利用や買い物に支障が生じており、これらの地域生活課題の発生も生活上の災害と広く解釈し、小樽市と協議し、2024年度に小樽市の地区を選定し、町内会など地域住民、地域包括支援センター、社会福祉協議会、加えて居宅介護支援事業所、医療機関との関係構築をはかり、2024年度の調査協力の依頼を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度に2023年度において、第2期小樽市地域福祉計画・小樽市地域福祉活動計画の策定に合わせて調査の実施を小樽市を協議していたが、担当者が2023年度に人事異動となった。後任者とは、上手く協議ができないまま、調査の実施ができなかった。そのため、2023年度は、小樽市での研究方法を大幅に見直しを図る必要に迫られた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度の下半期に、小樽市での研究方法を新たに模索した。もともと小樽市は豪雪地域であったが、2023年~2024年の積雪期にたびたび雪害に見舞われ、市民生活に大きな影響が生じた。加えて、小樽市の住宅地のほとんどは傾斜地にあり、公共交通機関の利用では不便が生じており、通院・買い物でも医療機関・店舗の撤退で不自由が生じている。そこで、GIS(地理情報システム)を活用して、通院・買い物・除排雪等で地域生活課題が生じている町内会を顕在化させ、そのうち複数の町内会を選定して、住民と地域包括支援センターほかと一緒に、減災に向けてニーズ調査と対策を検討していく。
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