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誰も排除しないナラティヴ・アプローチ教育プログラムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 21K01956
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関駒澤大学

研究代表者

荒井 浩道  駒澤大学, 文学部, 教授 (60350435)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードソーシャルワーク / ナラティヴ・アプローチ / ピアサポート / テキストマイニング / 弱い支援者 / 教育プログラム / 教育 / 社会福祉教育
研究開始時の研究の概要

福祉ニーズが多様化・複雑化するなか,ソーシャルワークにおける新しい支援方法としてナラティヴ・アプローチが注目を集めている.ナラティヴ・アプローチは,従来的な方法では支援困難なケースへの支援を効果的に行う可能性がある.しかし,日本のソーシャルワーク実践において,ナラティヴ・アプローチが応用されることは少ない.その背景には,理論と実践の統合を図る教育プログラムの課題がある.
そこで本研究は,ナラティヴ・アプローチにもとづいた誰も排除しないソーシャルワークの効果的な教育プログラムの開発と評価を行う.

研究実績の概要

福祉ニーズが多様化・複雑化するなか,新しいソーシャルワークの支援方法としてナラティヴ・アプローチが注目を集めている.ナラティヴ・アプローチは,従来的な方法では支援困難なケースへの支援を効果的に行う可能性がある.しかし,日本のソーシャルワーク実践において,ナラティヴ・アプローチが応用されることは少ない.その背景には,理論と実践の統合を図る教育プログラムの課題がある.そこで本研究は,“誰も排除しない”ナラティヴ・アプローチの効果的な教育プログラムを開発し,評価することを目的とするものである.
2023年度は,2021年度,2022に引き続き,文献レビュー,研究動向把握,理論的整理を行いった.また,ソーシャルワーク教育の現状と課題の可視化を行った.質的データを統計的に解析するテキストマイニング(計量テキスト分析,テキストアナリティクス)のソフト,Text Mining Studio(NTTデータ数理システム),KH Coder 3 正式版を活用し質的データの解析を行った.
そのうえで,(1)「大学での養成教育」と(2)「実践者向けの研修」の2種類の教育プログラム開発を行った.(1)「大学での養成教育」では,講義科目,演習科目,実習科目における教育プログラムについて開発した.(2)「実践者向けの研修」では,受講生の初任者,現任者,上級者といった実践経験の年数に応じたプログラムについて開発した.
その結果,脱専門性のポストモダンソーシャルワークとして「弱い支援者」論の構想に至った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2021年4月から実施してきた文献レビュー,研究動向把握,理論的整理については,2023年度についても実施することで,当初の計画以上の成果を得ることができた.2022年4月から実施してきたテキストマイニングによる質的データの分析によるソーシャルワーク教育の現状と課題の可視化という目標はほぼ達成したが,若干の積み残された課題がある.2023年4月から計画されていた教育プログラムの開発については,すでに2022年度から着手し,2023年度も実施することで,おおむね目標を達成できた.2023年10月から計画されてきた教育プログラムの評価,研究成果の公表は,一部達成したが,必ずしも十分ではない.

以上の進捗状況であったため自己点検による評価(進捗状況の区分)は,「(2)おおむね順調に進展している」とした.

今後の研究の推進方策

2024年度は,若干の積み残された課題であるテキストマイニングによる質的データの分析によるソーシャルワーク教育の現状と課題の可視化という目標を達成する.
また,これまで必ずしも十分に行えていない教育プログラムの評価,研究成果の公表に取り組む.具体的には,論文化,書籍化を目指す.

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] “ナラティヴ(narrative)”にもとづいたソーシャルワーク実践―理論と実践が“一致”する可能性(特集:ソーシャルワーク実践はその拠りどころを何に求めるか)2024

    • 著者名/発表者名
      荒井浩道
    • 雑誌名

      ソーシャルワーク研究

      巻: 2(1), 通巻第5号 ページ: 30-37

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ソーシャルワークにおける家族療法としてのナラティヴ・アプローチ―スクールソーシャルワーカーによる不登校支援(特集:家族療法の理論と技法は現場ではどのように活用されているのか―各領域における実践から新たな方法論を生み出そう)2023

    • 著者名/発表者名
      荒井浩道
    • 雑誌名

      家族療法研究

      巻: 40(3), 通巻107号 ページ: 39-43

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 認知症ケアにおけるソーシャルワーク的支援と"語り" : ナラティヴ・アプローチ (特集 認知症ケアと語り : 生涯発達にも着目して)2023

    • 著者名/発表者名
      荒井浩道
    • 雑誌名

      日本認知症ケア学会誌

      巻: 21(4) ページ: 507-513

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 支援方法論と研究方法論 (2021年社会福祉の回顧と展望)2022

    • 著者名/発表者名
      荒井浩道
    • 雑誌名

      社会福祉研究

      巻: 143 ページ: 91-97

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] “弱い支援者”論の構想―脱専門性のポストモダン・ソーシャルワーク2023

    • 著者名/発表者名
      荒井浩道
    • 学会等名
      一般社団法人日本社会福祉学会第71回秋季大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 弱い支援者―脱専門性の新しい認知症ケア2023

    • 著者名/発表者名
      荒井浩道
    • 学会等名
      一般社団法人日本認知症ケア学会2023年度関東ブロック大会シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] ソーシャルワーク論Ⅱ : 理論と方法2023

    • 著者名/発表者名
      小原眞知子,木村容子,稗田里香,田中千枝子,荒井浩道,川島ゆり子,渡辺裕一,松岡克尚,福山和女,壬生尚美,八木亜紀子,仲井達哉,南野奈津子
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      法律文化社
    • ISBN
      9784589042804
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] ソーシャルワーク論Ⅰ2023

    • 著者名/発表者名
      木村 容子、小原 眞知子、ヴィラーグ ビクトル、菱ヶ江 惠子、小野 セレスタ 摩耶、荒井 浩道、佐竹 要平、木戸 宜子、芝野 松次郎、大谷 京子、石川 時子
    • 総ページ数
      222
    • 出版者
      法律文化社
    • ISBN
      9784589042613
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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