研究課題/領域番号 |
21K01964
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
松島 亜希子 久留米大学, 医学部, 助教 (20586838)
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研究分担者 |
福浦 善友 久留米大学, 医学部, 講師 (00572942)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 思春期 / 発達障害 / 母親 / アウトリーチ支援 / 二次障害 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、発達障害のある子どもの数は増加傾向にあり、虐待・不適切な養育、成功体験の少なさ、自己肯定感の低下などの要因から二次障害を発症することがある。特に発達障害のある思春期の子どもは、心理的課題が複雑になる中、二次障害の悪化が懸念され、また、母親もそれまでの親子関係を見つめ直し、子どもと新たな関係性を築くなど、母子ともに支援が重要になると考える。 本研究の目的は、発達障害で二次障害を併発した思春期の子どもとその母親が安心して地域で生活できることを目指し、医療・保健・福祉・教育の効果的な連携を図るために、入院中から退院後まで継続したアウトリーチ支援体制の構築に向けて示唆を得ることである。
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研究実績の概要 |
近年、発達障害のある子どもの数は増加傾向にある。現在、発達障害者支援法に基づき、地域支援体制が整備され、各年代の方を対象に、様々な社会資源が整い、支援が行われつつある。その中で、思春期は親から心理的に離れ、今後の進路を検討する時期であり、それまでの親子関係を見つめ直し、子どもと新たな関係性を築くなど、親子とも支援が重要になる。さらに、子どもが入院となった場合、退院後の生活を支援していくことが重要になると考える。そこで、精神科に入院経験のある思春期発達障害の子をもつ母親が、子どもの入院をどのように捉えているのか、さらに退院後の生活において、どのような体験をしているのかを明らかにし、地域生活を維持していくための支援について考察することを目的に、本年度は母親を対象にインタビュー調査を計画した。 インタビュー調査を行うにあたり、研究者が所属する施設の倫理委員会にて承認を得た。研究実施許可後、研究協力への同意が得られた病院およびクリニックにて、ポスター公募および「研究への参加ご協力のお願い」を配布していただき、対象者の募集を行った。 現在までに2名の対象者にインタビュー調査を実施した。得られたデータを逐語録にし、分析作業に向けて準備している。引き続きインタビュー対象者の募集を行い、精神科に入院経験のある思春期発達障害の子をもつ母親が、子どもの入院をどのように捉えているのか、さらに退院後の生活において、どのような体験をしているのかを明らかにし、地域生活を維持していくための支援について考察したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、インタビュー調査に関する情報収集や協力への依頼が難しく、計画的に進めることが出来なかった。また、対象者の募集及びインタビューの調整に時間を要したことが原因と考える。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度も引き続き、精神科に入院経験がある思春期発達障害の子どもをもつ母親へインタビュー調査を実施し、母親の体験および望む支援について明らかにし、支援内容について検討していく。対象者の募集に関して、総合病院および単科の精神科病院およびクリニックに協力を仰ぐ。
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