研究課題/領域番号 |
21K01969
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
金川 めぐみ 和歌山大学, 経済学部, 教授 (70335496)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ひとり親 / ケアの倫理 / 社会福祉 / 就労支援 / 生活支援 / ひとり親家庭 / 就業支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、社会福祉学関連分野でも注目される「ケアの倫理」の観点からみて、ひとり親家庭の就業・生活支援施策がいかなる到達状況と課題を有するのかを踏まえ、日・韓・比におけるひとり親家庭の政策形成プロセスの過程を検証するものである。比較国の検討結果から得られる示唆および課題を踏まえ、日本におけるひとり親家庭の就業・生活支援においてケアの倫理の観点から確認した際にいかなる課題があり、かつ現在の到達点はどのように評価できるか、将来の展望について検討を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、社会福祉学関連分野でも注目される「ケアの倫理」の観点からみて、ひとり親家庭の就業・生活支援施策がいかなる到達状況と課題を有するのかを踏まえ、日・韓・比におけるひとり親家庭の政策形成プロセスの過程を検証するものである。具体的には「ケアの倫理」の視点が特に反映される当該国のひとり親家庭の就業・生活支援施策の概略を確認した上、この概念が施策形成にいかなる形で反映をしているか、当該国の政策決定部署や実施主体の行政部署へのインタビューを行い検証する。さらに比較国の検討結果から得られる示唆および課題を踏まえ、日本におけるひとり親家庭の就業・生活支援においてケアの倫理の観点から確認した際にいかなる課題があり、かつ現在の到達点はどのように評価できるか、将来の展望について検討を行うものである。 本年度においては、日本における「ケアの倫理」の観点からみるひとり親家庭の就業・生活支援施策を、日本を中心にその概況を総合的にまとめた、著書としてその成果を公表した。また日本の地方都市におけるひとり親家庭に関する継続インタビュー調査を行い、利用者からみた施策の現状と課題点を浮き彫りにした。さらにひとり親家庭の困窮状況から、家計改善のフォローの必要性を痛感したため、今回、生活困窮者自立支援法の家計改善事業について、ケアの倫理の観点からみてどのような点が指摘できるかにつき、その到達状況と課題をまとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、ひとり親家庭の生活・就業支援策について、複数国からの国際比較の視点により、その内容を検討・整理を実施している。また、本研究の重要なキーワードとなる「ケアの倫理」の概念に対する先行研究の整理を行っており、現在までの進捗状況としては、ケアの倫理に関する先行研究の動向について、法哲学・倫理学・社会福祉学の分野による研究のまとめは終了した。また国内のひとり親家庭の生活・就業支援施策については、インタビュー調査も含め、ほぼそのまとめを行ったところである。 ただひとり親家庭の生活・就業支援策について、複数国からの国際比較については、コロナ禍の中、まだ文献調査のみに終始しており、当該地域の現状を現地において実際に把握ができない状態にある。その点を鑑みて、進捗状況はやや遅れている、に設定した。
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今後の研究の推進方策 |
前記の点を鑑み、複数国からの国際比較については、なるべくオンラインによる情報収集を活用しながら、少しでも現状を把握するように努めていく。とともに、比較国での現地の研究者との意見交換を踏まえつつ、当該国のひとり親家庭の就業・生活支援策の概要を、確実に把握できるように努めていくこととする。
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