研究課題/領域番号 |
21K01987
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
種橋 征子 関西大学, 人間健康学部, 准教授 (00760729)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 理念浸透 / 経営理念 / 小規模多機能居宅介護 / 特別養護老人ホーム / 離職 / 介護職員 / リーダー / 研修プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,高齢者介護施設において、理念の伝播者となるリーダー職員が一般介護職員に理念を伝え,浸透できるよう,理念の解釈・説明力,リーダーシップ向上を目指した研修内容,研修システムを構築することである. そのため、2021年度は、特別養護老人ホームにおける理念浸透の実態と組織的要因の負担やリーダーシップとの関連性を明らかにするために関西2府4県の特別養護老人ホーム職員を対象に質問紙調査を実施する。さらに2022年度、23年度は2法人2施設の特別養護老人ホームにおいて、経験学習の考え方を基に理念と実践を結びつけ理念の解釈と説明力を向上させる研修プログラムを繰り返し実施し、システムを構築する。
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研究実績の概要 |
2022年度は、2021年11月から12月にかけて実施した4府県の小規模多機能居宅介護事業所401箇所、3府県の特別養護老人ホーム618箇所に対し、実施した法人(事業所)における理念浸透に関する質問紙調査の分析、成果の報告を行なった。 報告は以下の通りである. ① 種橋征子「高齢者介護施設における理念浸透の実態ー理念の制度化が介護職員の理念浸透に及ぼす影響ー 」第30回日本介護福祉学会大会 2022年10月9日。どういった法人(理念)浸透の取り組みが、一般介護職員の理念の内面化、理念の認知・共感に影響を及ぼすのか重回帰分析の結果を報告した。 ②種橋征子「高齢者介護施設における理念浸透の実態ー一般介護職員を対象とした質問紙調査からー 」日本社会福祉学会第70回秋季大会 2022年10月16日。一般介護職員の理念浸透の構造、理念浸透と情緒的組織コミットメント、仕事のやりがい。離職意向との関係性について構造方程式モデリングで明らかにした結果を報告した。 ③種橋征子「高齢者介護施設における理念浸透の実態ーリーダークラス職員を対象とした質問紙調査からー 」関西社会福祉学会・日本社会福祉学会関西地域ブロック2022年度年次大会 2023年2月26日。リーダークラス職員の理念浸透の構造、理念浸透と情緒的組織コミットメント、仕事のやりがい。離職意向との関係性について構造方程式モデリングで明らかにした結果とどういった法人(理念)浸透の取り組みが、クラス職員の理念の内面化、理念に対する共感、上司の理念に対する態度に影響を及ぼすのか、重回帰分析の結果を報告した。 また、ここ数年離職者が続いたある社会福祉法人の特別養護老人ホームにおける課題を理念浸透と理念の実践に着目して明らかにするために、2021年5月から7月にかけ実施したインタビュー調査の分析も進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では、研究期間の2年目にあたる2022年度は、ここ数年離職者が続いたある社会福祉法人の特別養護老人ホームにおける課題を理念浸透と理念の実践に着目して明らかにするために実施したインタビュー結果をもとに、その事業所の改善、研修を検討、実施する予定であったが、分析が間に合わなかったことと、コロナウイルス感染症のため、実施することができなかった。 質問紙調査の方は、一般介護職員、リーダークラス職員の理念浸透の構造を分析できたが、施設長の分析ができていない。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、2021年度にインタビュー調査を行ったある施設の職員に対する研修プログラムを作成、実施し、そのプログラムの評価を実施する。 質問紙調査については、2023年度も分析を進め、学会報告、論文執筆を行う。
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