研究課題/領域番号 |
21K01994
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
藤田 純一 横浜市立大学, 附属病院, 講師 (00533861)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ひきこもり / 家族 / CRAFT / 遠隔健康医療相談 / オンライン / 社会的ひきこもり / オンライン心理相談 / 家族支援 |
研究開始時の研究の概要 |
社会的ひきこもりは国際的な課題となりつつあり医学的評価が必要な多くの引きこもり児・者は適正な評価につながっていない。この問題を解決するためにはテレビ会議システムを用いた遠隔健康医療相談が有望視されている。しかし、遠隔健康医療相談の実践例は乏しい。社会的ひきこもり児・者および家族を対象とした遠隔健康医療相談と従来型の来談形式の家族相談とを比較することで、遠隔健康医療相談と従来型の家族相談の当事者への医学的評価の実施達成率、家族および当事者の満足度、その後の当事者の社会機能の変化の差異を検証し、その実用性を検討する。本研究の成果をもとに、有効な相談体制確立に向けて地域福祉機関と協働する。
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研究実績の概要 |
本研究は、社会的ひきこもり者の家族を対象とした遠隔健康医療相談と、従来型の来談式の家族相談とを準実験的方法によってそれぞれ測定することで、遠隔健康医療相談と従来型の対面健康医療相談によるそれぞれの群での家族の心理的ストレスおよび困難感の変化、ひきこもり当事者への医学的評価の実施達成率、家族の満足度、その後のひきこもり当事者の社会機能の変化の差異を探索的に検討し、その実用性を検討することを目的としている。 2022年度は登録者10例脱落者1例であったが、2023年度はひきこもりに関する家族および支援者向け講座を複数回実施し、リクルートに努めた。また、プログラム実施可能な人員に限りがあること、プログラム実施場所が2か所で当事者にも不便をかけることから、プログラム実施可能な施設を1か所から2か所に増やし、プログラム実施可能な医師の数を研修会を行うなどして増員した。これによって2023年度は登録者17例、脱落者2例で推移している。これまでに20例はプログラムを完遂しており、9例は最終評価も完了した。遠隔相談群:20例、対面相談群:20例の登録を予定しており、引き続きリクルートを進めつつ、対面および遠隔でのプログラム実施と実施後の評価を進める予定となっている。プログラム完遂後の感想としては概ね好評を得ており、完遂者20例のうちで新規に医療相談にひきこもり当事者がつながったケースが2例あり、家族の負担軽減につながっている手ごたえを得ている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度中に追加のリクルートがおよそ15例必要である。ひきこもり講演会などを通じて、研究参加を当事者家族に呼びかける予定となっている。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度中にはすべての参加者の登録、プログラム実施を完遂し、令和7年度には最終評価後速やかに実施内容の解析、論文化を行う予定である。
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