研究課題/領域番号 |
21K02000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 城西国際大学 |
研究代表者 |
伊藤 将子 城西国際大学, 福祉総合学部, 助教 (10836513)
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研究分担者 |
橋爪 祐美 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40303284)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 喀痰吸引等 / 医療的ケア / 介護職 / 特定行為業務従事者等 / フォローアップ体制 / シミュレーション教育 / 特定行為業務従事者 / フォローアップ研修 / ヒヤリハット / 心理的負担 / 介護福祉士 / 喀痰吸引等フォローアップ研修 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「認定特定行為業務従事者」である介護職が、喀痰吸引と経管栄養(以下、喀痰吸引等)を実施するうえで感じている不安や心理的負担の内容を把握するとともに、介護職や指導看護師が求めるフォローアップ研修の開発とその効果判定を行う。 具体的には、①介護職や指導看護師への質問紙およびインタビュー調査を行い、②介護職の不安や心理的負担、発生したトラブルに関する実態を把握する。結果を踏まえて、③利用者の全身状態のアセスメントやトラブルへの対応を想定したシミュレーション教育による研修プログラムの開発・評価を行うとともに、④フォローアップ研修や支援体制への展望を考察する。
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研究実績の概要 |
今年度は、システマティックレビュー(SR)の論文投稿及び学会発表を行った. SRは,医中誌WebおよびCINiiで検索した国内の14文献を対象に,認定特定行為業務従事者等の介護職による喀痰吸引等の現状と課題に関する記述の計量テキスト分析を行った.結果,①医療的知識や技術・経験不足から介護職は喀痰吸引等および急変時対応において不安がある,②介護職の業務量増加と責任追加による身体的・心理的負担の増加に伴うストレス,③現場における喀痰吸引等の指導内容とその方法に余地があるという3点を現状及び課題として抽出した. また,喀痰吸引等研修後の介護職のフォローアップ体制に関する実態調査の結果について学会発表を行った.全国の登録特定行為事業者等及び登録研修機関から系統抽出した各1400事業所を対象に無記名式質問紙調査を行い,SPSS及びKH Corderを用いて分析を行った.結果,介護職の継続意思に影響する因子として,吸引実施頻度と手技指導を受ける頻度が確認された.また介護職はヒヤリハット・アクシデント事例や緊急時対応への研修ニーズが高いが,現状は喀痰吸引等の手技確認を中心とした研修が多く,介護職のニーズとの相違がみられた.しかし介護職には不慣れな手技への不安もあるため,手技と緊急時対応等を同時に学べるトラブル想定型のシミュレーション研修の導入が効果的であることが示唆された.また,安全な喀痰吸引等の提供及び人材育成の費用負担向けた介護職及び介護事業所の報酬増額の必要性が明らかになった. 延長申請が承認された次年度は、シミュレーション教育プログラムの開発及び評価を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
アンケート回収率が低かったため,追加調査が必要になったこと等があげられる.
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今後の研究の推進方策 |
実態調査の結果分析をもとに,介護職が経験する頻度の高いトラブルやヒヤリハット等への対応を想定したシミュレーション教材を開発する。その教材を用いた研修とその評価までを行う.
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