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ソーシャルワーク実習教育におけるICTの効果的活用

研究課題

研究課題/領域番号 21K02002
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関大正大学

研究代表者

新保 祐光  大正大学, 人間学部, 教授 (90513432)

研究分担者 金 群  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20274251)
宮崎 牧子  大正大学, 社会共生学部, 教授 (40257738)
石川 到覚  大正大学, 人間学部, 名誉教授 (50119400)
金 潔  大正大学, 社会共生学部, 教授 (50347811)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードソーシャルワーク / 実習教育 / ICT / ICT教育 / 教育効果 / スーパービジョン
研究開始時の研究の概要

「実習教育におけるICTの効果的な活用」を明らかにするうえで①ICT教育に関わる研究知見、②実習教育におけるICTの活用が有用と思われる場面、内容、③海外の先駆的事例の3つの情報収集をおこなう。それらを総体的に検討し作成した試案を、実践しフィードバックをおこなうことでブラッシュアップする。

研究実績の概要

1、ICTを用いたケースカンファレンスを2020年度から毎月定期的に行っている。3年間同じメンバーで行っており、今年度そのICTを用いたケースカンファレンスの教育効果と満足度について、検討していく予定である。
2、同じ内容の教育について、対面とオンライン、対面半分とオンライン、すべてオンラインの3通りを3年間かけて行った。その教育効果についての検等を行う。
上記の2つの実践に関わる教育効果の測定であるが、昨年度に引き続きD.Thomas(=2011)の教育の効果測定を参考にしながら、その効果測定項目についてソーシャルワークにどう応用するかについて検討を行ってきた。ソーシャルワークへの応用という点では、対象の目標、到達点をどう考えるかで十分な調査項目の決定に至らなかった。教育であれば、様々な到達度に関する試験の到達点が一定の指標になるが、ソーシャルワークの場合その到達点が難しい。そのため、ソーシャルワーカー自身ができる様になったかどうかが主観的な評価とならざるをえない。そのため教育効果が主観的評価中心で検討するしかないことをどのように根拠の質的担保が行えるかの検討を行い、それを調査項目へと具体的に検討するかを行っている。
もう一つは、ICT境域の効果の独自性をどのように捉えるかに関しての検討を行っている。D.Thomas(=2011)は、教育効果に関する指標であり、ICTに関しては関連付けられてない。本研究はICTを用いることの効果、優位性を検討するものであり、その特性を踏まえた調査項目でなければならない。昨年度ICTを用いることで、リアルタイムで実施できることがそのメリットであることが示されたが、より先駆的な実践を学び、ICTの優位な点について調査項目へと反映させていく努力を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究計画を行った4年前は、新型感染症の影響で実習教育にいかにICTを利用するかが重要な課題であった。しかしながら新型感染症が5類感染症に移行することで、多くの実習受け入れ施設は対面の従来の実習に戻りつつある。そのため、ICTを使用した実習教育に関する実践、検討がかなり減ってしまっている。
また実習の新カリキュラムへの変更があり、また福祉現場の人材難がより深刻になっていることで、社会福祉現場の業務負担が大きく、ICT教育の検討の優先順位が低下してしまった。その結果、本研究の進捗が予定より遅れてしまっている。
しかしながら新型感染症の影響はなくとも、ICTを実習教育に効果的に活用することは、教育の質向上に寄与する。また、感染症拡大という危機が当面は去ったとしても、今後同じような状況は生まれうる。このように研究の意義自体は失われていないので、今年度研究をしっかり進めていく

今後の研究の推進方策

1、3年間つづけてきた、ICTケースカンファレンスグループがある。まずはその成果をまとめたい。現在その効果を図るべく調査項目を検討しているが、まずは対面で実施した比較グループの実施ができなかったので、ICTケースカンファレンスグループのみの調査となる。そのため、ICTを用いることの特性を踏まえた調査項目にしなければならないが、その効果や満足度が安易に思いつく結果以外の項目について、先行研究から導き出だす予定である。
2、この3年間で、同一の教育に関して、①対面のみ、②対面とオンライン併用、③オンラインのみで行ったものがある。この効果に関する比較も行いたい。これも安易に想定される効果、満足度ではない質問項目の検討を①同様に行っている。
3、①②の調査項目の検討のためにも、最先端のICT教育に触れ、その実践者、研究者~学びたい。新型感染症も大分落ち着いたので、積極的に最新の知見へとアクセスする努力をする。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] コロナ禍における中国のソーシャルワークを踏まえた実習教育2022

    • 著者名/発表者名
      郭 娟   金 潔
    • 雑誌名

      鴨台社会福祉学論集

      巻: 30 ページ: 1-12

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] コロナ禍における中国のソーシャルワークを踏まえた実習教育2022

    • 著者名/発表者名
      郭 娟   金 潔
    • 学会等名
      大正大学社会福祉学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 学内実習の趣旨とプログラム内容・社会福祉士2021

    • 著者名/発表者名
      新保祐光
    • 学会等名
      大正大学社会福祉学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] ジェネラリスト・ソーシャルワークの継承と創発2023

    • 著者名/発表者名
      新保祐光・久保田純編著
    • 総ページ数
      220
    • 出版者
      風間書房
    • ISBN
      9784759924824
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 新・社会福祉原論2023

    • 著者名/発表者名
      大正大学社会福祉学会編
    • 総ページ数
      243
    • 出版者
      大正大学出版会
    • ISBN
      9784909099822
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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