研究課題/領域番号 |
21K02011
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 京都看護大学 |
研究代表者 |
和田 惠美子 京都看護大学, 看護学部, 講師 (60585446)
|
研究分担者 |
佐浦 隆一 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (10252769)
結城 康博 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (10458622)
藤原 奈佳子 人間環境大学, 看護学部, 教授 (30178032)
三島 瑞穂 宇部フロンティア大学, 看護学部, 准教授 (60613099)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 多職種連携 / ホームヘルパー / 観察項目 / 訪問看護師 / 生活援助 / 身体介護 / 医療的ケア |
研究開始時の研究の概要 |
介護の現場において、日常的に療養者に接するホームヘルパー(以下ヘルパー)が最も高齢者や障害者の状態をよく把握している。医療や看護や福祉の専門職で構成される在宅ケア支援チームメンバーが、療養者の症状の悪化を備前に防ぐために、ヘルパーから情報を得ることは極めて重要である。ケアチームメンバーがヘルパーから得たい療養者の観察項目を、申請者はこれまでの調査研究で明らかにした。本研究では、この成果で得られた項目に、新たな知見を得て、ヘルパーが活用可能な観察項目を考案し、考案観察項目を活用したパイロット研究を実施し、その効果の検証から改良した観察項目を活用した全国調査を行い、観察項目の実用性を検証する。
|
研究実績の概要 |
ヘルパーの観察項目は、援助項目(身体機能‐起居動作、生活機能、社会生活への適応、医療的ケア枠組み)に分類し、項目の内容はヘルパーが実践できる内容で示し、観察が必要な理由や予測されるリスクの項目を作成した。さらに、ヘルパーからの連携を望む職種を項目ごとに連携先の項目として設け、ポスターとして、パイロット研究の期間中(3か月間)研究対象施設の壁に提示できるものとした。また、ヘルパー事業所のヘルパーやサービス担当責任者(以下サ責)に使用していただく観察項目シートは厚生労働省の老計10号の訪問介護員の援助項目(生活援助3項目、身体援助13項目に医療的ケアを追記)17項目ごとに複写式で30回分を1冊として冊子を作成した。 研究対象者は訪問介護事業所(17施設)のヘルパー、サ責、対象となる訪問介護事業所の連携先の居宅介護支援事業所(7施設)のケアマネジャーと訪問看護ステーション(10施設)の訪問看護師に研究の依頼をし、承諾が得られた。パイロット研究およびパイロット研究に対する質問紙調査、インタビュー調査に関する倫理審査申請書の承認を研究代表者が在籍する大学から得られた。次年度4月よりパイロット研究に向けて施設長への挨拶文書の送付を開始する予定である。 先行研究の「在宅ケアチームメンバーがホームヘルパーに期待する観察項目と連携の課題‐療養者の異常の早期発見を目指して‐」が「日本在宅ケア学会誌」第27巻第1号の掲載の決定となる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究対象施設の確保に関して、昨年度は了解が得られていたが、COVID-19の感染拡大の影響や人で不足の点で、研究への理解は持たれても、施設で観察項目を使用することに対しての躊躇される事業所が数件あり、研究対象施設の開拓に時間を要した。
|
今後の研究の推進方策 |
訪問介護事業所(17施設)のヘルパー、サ責、対象となる訪問介護事業所の連携先の居宅介護支援事業所(7施設)のケアマネジャーと訪問看護ステーション(10施設)の訪問看護師に研究の説明を行い、2023年度の5月末~6月にはパイロット研究を開始し予定である。パイロット研究の3か月の使用期間終了後の9月にパイロット研究に関する質問紙調査を実施し、質問紙調査の集計及び分析後の12月~1,2月に質問紙調査のインタビュー調査を実施予定である。
|