研究課題/領域番号 |
21K02034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 豊橋創造大学 |
研究代表者 |
桂川 純子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (40369608)
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研究分担者 |
大西 香代子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 研究員 (00344599)
北岡 和代 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (60326080)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 精神障がい者 / 共生社会 / 遠隔システム / 地域生活支援 / 研究者支援 / リカバリー / 精神障がい当事者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、精神障がい者当事者「が」精神保健福祉研究者「を」支援する活動、J-SUGAR(Service User and Carer Group Advising on Research)を、遠隔システムを用いて実施し、場所を限定しない社会参加の方法をアクションリサーチにより検討するものである。助言する当事者や助言を受ける研究者らからの評価を受け、改善し、当事者が共生社会を担う一員として役割を発揮する方法の創出することに寄与する。
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研究実績の概要 |
2019年研究者らは、地域で生活する精神障がい当事者(以下「当事者」とする)の方々と共に、精神障がい者がが精神保健福祉研究者と対話し、研究を支援する活動J-SUGAR(Japan Service User Group Advising on Research)を試行した。その後、コロナ禍において当事者活動は様々な制限を受け、J-SUGARの継続的な活動も難しくなると危惧された。しかし、当事者が遠隔システムを活用してJ-SUGARを実施できたならば、新たな役割や新しい経験へのチャレンジとなり、リカバリーに寄与するのではないかと考えられた。本研究では、当事者が遠隔システムを活用する際の具体的な支援や、J-SUGARを遠隔システムを利用して実施できないかについて検証することとした。 今年度は、2022年度に4回実施したJ-SUGARによる研究助言活動を総合的に振り返り、本研究への参加が当事者の方々にとってどのような意味、意義があったのかについて振り返った。参加者6名に対して当事者の希望により個別、あるいはグループでのインタビューを行った。参加者らは、J-SUGARプログラムに、タブレットを使い自宅から参加した者、少人数グループで別会場から接続した者などがいた。タブレットを使い自宅から参加した者に対しては、zoomアプリをセッティングした機器を使って1回対面で操作説明することで、問題なく使用できた。活動中に操作方法がわからなくなったとしても遠隔で一言二言操作説明することで解消した。少人数グループで別会場から接続した者は、タブレットの操作に心配があり、見守り、操作するスタッフがいることで参加可能であった。インタビューからは、プログラムへの参加が、自身のリカバリーに影響していると考えていることが推察され、今後、分析を精緻化し、活動を評価することとする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
申請当初に予定していたJ-SUGARの活動は終了したが、当事者が遠隔システムを活用する上での支援体制や、J-SUGAR活動に関する評価の視点について検討が必要となったため、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
収集したデータの整理および分析を進め、当事者の遠隔システムを利用するために必要な支援や、J-SUGARの活動の評価を行う。
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