研究課題/領域番号 |
21K02044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
岩渕 晴子 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60444163)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | レジリエンス / 小児がん / インフォームドアセント |
研究開始時の研究の概要 |
小児がん体験は、子どもにとってその後の人生を左右する重大な出来事であり、小児がん治療の最終目標は、病気を治し可能な限り発病前の生活に患児を戻すことである。 小児がん経験者におけるレジリエンスは、患児自身が病気となった自分自身を受けとめ、闘病体験を自分自身の人生の一部に組み込むプロセスである。このプロセスには、病気に対する正しい知識の習得・周囲との信頼関係の構築が欠かせない。本研究では、多種職で構成される医療サポートチームのもと小学生以上にインフォームドアセントを行い、小児がん患者におけるレジリエンス獲得の構造を解明し、本当に必要な心理社会的支援とは何かを明らかにする。
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研究成果の概要 |
小児がん体験は、子どもにとってその後の人生を左右する重大なストレス体験である。小児がん治療の最終目標は、病気を治し可能な限り発病前の生活に患児を戻すことであるが、医学的に病気が治癒しても社会復帰がスムーズに出来ないケースが散見される。近年、ストレッサーからの心の回復として「レジリエンス」の概念が注目されている。小児がん経験者におけるレジリエンスの獲得は、周囲の心理社会的支援により強化される。 本研究では、アメリカ心理学会の提唱する「レジリエンスを築く10の方法」を小児がん患者にも応用し、レジリエンスの獲得・強化に必要な心理社会的支援を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児がんは成人のがんに比べ根治を望める疾患である。反面、小児期にがんを経験するということは本人・家族にとって強烈なストレス体験であり、周囲の心理社会的サポートが欠かせない。これらのサポートを適切に行なうことにより、小児がんというネガティブな体験を自分の人生の一部に組み込み、闘病生活後のそれぞれのより良い人生に戻っていくこと、これが真の意味での病気の克服であり、小児がん診療におけるレジリエンスの獲得であり、そして我々小児血液腫瘍医の最終的な願いである。本研究で、必要な心理社会的サポートは多岐に渡ることが判明した。少子化の現代において、一人でも多くのこどもの命と人生を守る事の重要性は高いと考える。
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