研究課題/領域番号 |
21K02056
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 健康科学大学 |
研究代表者 |
山崎 さやか 健康科学大学, 看護学部, 助教 (60784585)
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研究分担者 |
山縣 然太朗 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10210337)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 身寄りがない人 / 意思決定が困難な人 / 認知症 / 意思決定支援 / 権利擁護 / 医療の決定プロセス / 臨床倫理 / 身寄りのない人 / 医療の決定 / プロセス |
研究開始時の研究の概要 |
身寄りがなく意思決定が困難な人の医療についての、医療・ケアチームの決定プロセスを明らかにした研究は見当たらない。そこで本研究は、医療・ケアチームが患者の意思をどのように認識し、患者の意思を尊重した医療を決定していくのか、その決定プロセスの現状を明らかにすると共にその妥当性を検証し、医療機関の多様性に対応した標準的な方法を提言することを目的とした。
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研究成果の概要 |
身寄りがなく意思決定が困難な人の医療の決定プロセスについて国内外の先行研究をレビューした。身寄りがなく意思決定が困難な人の医療には、治療の遅延、患者の意思を反映できない等の課題があった。全国の病院を対象としたアンケート及びインタビュー調査データの分析を実施した。身寄りがない患者の課題としては、医療の決定が高い割合を占めていた。また、医療の決定プロセスとしては、医療チームでの決定が高い割合を占めていた。この分析に基づき「身寄りがない人の入院及び医療に係る意思決定が困難な人への支援に関するガイドラインに基づく事例集」の作成に協力をした。事例集については研修会やセミナーを通して周知に努めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今まで明らかになっていなかった日本の病院における身寄りがない患者の実態や課題を明らかにした。「身寄りがない人の入院及び医療に係る意思決定が困難な人への支援に関するガイドラインに基づく事例集」は、身寄りがない人の医療の決定についての標準的な考え方を提示した。今後、単身世帯の増加、認知症高齢者の増加がすることが予測されるが、標準的な医療の決定プロセスを定めることで、対応の質の向上につながる。また、患者とその家族が安心して医療・ケアチームに医療の決定を委ねることが可能になると考える。
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