研究課題/領域番号 |
21K02059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 愛知みずほ大学 |
研究代表者 |
廣井 いずみ 愛知みずほ大学, 人間科学部, 教授 (50512860)
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研究分担者 |
永井 智 立正大学, 心理学部, 教授 (20513170)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 元非行少年 / 社会復帰 / 援助要請 / ソーシャルサポート / 世代継承性 / 保護観察 / 非行少年 / コミュニティ感覚 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、矯正施設を経験した少年が社会復帰するプロセスについて、モデルを構築することを目的とする。具体的には、社会復帰をコミュニティのメンバーになることと位置づけ、コミュニティ感覚の獲得とアイデンティティの変容を指標にして捉える。その目的に向けて、自己の持つ資源や経験を基に、遭遇する課題に自身の力で対処したり、周囲の援助を引き出し対処するプロセスについて、各要因間の関連性、各要因と目的との関連性について明らかにし、最終的にモデル構築を行う。調査の具体的な方法としては、少年院在院者、保護観察中の少年への質問紙調査による量的研究、少年院経験者へのインタビュー調査による質的調査を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、矯正施設を経験した少年が社会復帰するプロセスについて、援助要請との関連でモデルを構築することである。本年度は、矯正施設を退所した少年について、支援団体の支援者との間で、どのように援助要請を行ないソーシャルサポートを得ているのかインタビュー調査を行なった。コミュニティのメンバーになるプロセスに於いて、援助の授受を通して支援者との関係が確立され、それに伴いアイデンティティが変化する過程が見られた。またインタビューでは、後輩を育てることも述べられた。Maruna, S(2011)はじめ、元犯罪者が後輩を育てることに注目している研究者は多い。この現象を理解するために、アイデンティティについて、世代継承性の観点から検討を進める必要がある。Maruna, S(2011)は、犯罪者に特有の個人的かつ文化的な必要性から、次世代を育成する年代に達する前に、世代継承性に引きつけられることを述べている。今後、主体性と共同性の観点から、さらに検討を進めたい。また男子で見られた援助要請の4分類が、女子の矯正施設経験者についても言えるのか、矯正施設経験者女子へのインタビューで明らかにする。また男子と異なり、中間施設を経験せずに地域コミュニティで生活を始める者が多いことから、コミュニティのメンバーになる過程が、どのように男子少年と異なるのか明らかにしたい。 保護観察を受けている少年を対象に、実際の援助要請行動の促進・抑制要因を明らかにすることを目的として縦断調査を実施する。Time1では、個人属性に加え、悩みの経験やソーシャルサポート、愛着、家族・友人・専門家 (保護司・保護観察官)への援助要請意図を尋ねる。Time2では、家族・友人・専門家 (保護司・保護観察官)への実際の援助要請行動を尋ね、援助要請行動を予測する変数を明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
女子少年のインタビューについて、感染症の影響で差し控えていた期間があったこと、さらにインタビュー対象者が子育てで忙しい時期であることから、インタビューの機会を確保することに困難があった。 保護観察所を対象にした調査について、2回の質問紙調査を予定しているため、保護観察所に負担をかけず、かつ回答者をできるだけ確保し、回答率を上げる工夫を模索していた。
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今後の研究の推進方策 |
矯正施設を経験した女子少年のインタビューについて、女性を対象にした更生保護施設にも手を広げて、インタビュー対象者の確保に努める。 遅れている保護観察対象者の質問紙調査は、当初予定していた少年院仮退院後の2号保護観察少年のみではなく、家庭裁判所による保護観察決定による1号観察も含め、質問紙調査の対象者を増やして行なう。
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