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机うつぶせ寝枕使用の午睡を取り入れた高校生版睡眠教育プログラムの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 21K02077
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関金沢医科大学 (2022-2023)
公立小松大学 (2021)

研究代表者

中島 素子  金沢医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60559508)

研究分担者 池田 美智子  公立小松大学, 保健医療学部, 助教 (60827129)
伊藤 尚子  公立小松大学, 保健医療学部, 講師 (80456681)
櫻井 勝  金沢医科大学, 医学部, 教授 (90397216)
平山 順  公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (90510363)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード高校生 / 3次元型睡眠尺度 / 生活習慣 / 部活動状況 / スマートフォン使用時間 / 心と体の不調 / 昼休みの15分午睡 / 睡眠習慣 / 睡眠教育 / うつぶせ寝 / 学校医 / 3次元型睡眠尺度
研究開始時の研究の概要

本研究は研究協力が得られた近隣の高校で学校医参画のもと,信頼性・妥当性が検証さている睡眠の位相(リズム)・質・量を測る3次元型睡眠尺度で悉皆調査を開始している.そのフィールドで高校生の午後の覚醒水準の上昇,睡眠リズムの改善,疲労感を抑える効果があるとされている15分以内の午睡を取り入れた双方向性教育プログラムを学校医参画のもと開発し,対照群(2020年度入学生約300名)・介入群(2021年度入学生約300名)で,教育前・教育1か月後・1年後と縦断的に調査し,本プログラムが好ましい睡眠習慣に有効か検証する.

研究実績の概要

国際的にみても日本人の睡眠時間は短く,特に大学受験を控えた高校生の睡眠時間は短い傾向にある.高校生の適切な睡眠習慣はこころと体の健康づくりのため重要であり,さらに将来の生活習慣病の発症要因として,栄養・運動・喫煙・飲酒に加え,睡眠の重要性が問われており,生活習慣病の1次予防の観点からも適切な睡眠習慣の意義は大きいと考える.
そこで本研究は研究協力が得られた近隣の高校で学校医参画のもと,信頼性・妥当性が検証されている睡眠の位相(リズム)・質・量を測る3次元型睡眠尺度(以下3DSS)を用いて,生活習慣がこころと体の不調とどのように関連するか明らかした.
今年度は全生徒971名を対象に自記式調査票を用いて実施した結果,3DSSの睡眠の量と質得点で男女とも「気分の落ち込み」「イラッとする」「立ち眩みや眩暈」「倦怠感」「頭痛」「消化器症状」(男・女P<0.01)とすべての項目で有意の関連を認めた.また3DSSの睡眠の位相(リズム)得点では男子で「立ち眩みや眩暈」(P<0.05)「倦怠感」(P<0.01),女子で「気分の落ち込み」「頭痛」(P<0.05)で有意の関連を認めた.高校生にとって学業とのバランスを取りながらも一定の睡眠時間,睡眠の質の確保は重要であることが示唆された.
一方,3DSSの睡眠の量,睡眠の位相(リズム),睡眠の質と生活習慣としてのスマホ使用時間はどのように関連するかを検討した結果,スマホ使用時間と3DSSの睡眠の位相(リズム)はすべての学年で関連を認め,2学年では3DSSの睡眠の量,質にも関連が認められた.このことからスマホの長時間使用は睡眠の位相(リズム)を悪化させ,質や量にも関連することが示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度の調査開始からCOVID-19の感染拡大により,対象高校の2か月の学校閉鎖,その後の半年間の部活動停止など通常の高校生活が中断され,自宅待機でのオンライン授業の影響などにより日常生活や睡眠習慣にも大きな影響があった.
また自記式質問紙の対面調査が中断された期間があった.さらにコロナ禍で学年全員を集めての集団教育や,お昼休み時間の15分睡眠用のお昼寝枕も感染対策の観点から,当初予定していた枕の下のトンネル状の部分に両手を入れて頭を固定する枕も,唾液付着の可能性や生徒個人管理の机の中に格納可能な小さな机上枕になるなど,研究計画の大幅な変更があった.
一方,調査期間は遅延したが,毎回調査ごとに対象者全員に「コメント入りの睡眠調査結果報告書(個人用)」を作成し参加者全員に配布,また高校には調査ごとに調査参加者全体の報告をするなど,対象高校や生徒との信頼関係が高まったことなどから,次回調査以降は高い回収率を維持することができた.

今後の研究の推進方策

次年度は今まで発表した横断研究の内容を総括して,論文作成したいと考えている.
また2021年度入学生徒全員(941名)および2022年度入学生全員(930名)の各々の入学時調査,睡眠教育1ヶ月後,1年後,2年後の調査データの集計しデータベースの構築,さらに学年が上がるにつれて学業の負荷からくる生活習慣の変化と睡眠状況の変化を追跡するためレコードリンケージし,個人のデータを経時的に検討した結果を論文化したいと考えている.

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 高校生の心と体の不調と3次元型睡眠尺度(3DSS)との関連2023

    • 著者名/発表者名
      村井 裕・中島 素子・櫻井 勝・米田一香
    • 学会等名
      第82回 日本公衆衛生学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 高校生のスマホ使用時間(平日・土曜日・日曜日)と 3次元型睡眠尺度(3DSS)との関連2023

    • 著者名/発表者名
      中島 素子・櫻井 勝・米田一香・ 村井 裕
    • 学会等名
      第82回 日本公衆衛生学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 高校生の授業中の居眠りと睡眠習慣・生活習慣との関連について2022

    • 著者名/発表者名
      中島素子,櫻井 勝,林田光,平山順,中田明恵,池田美智子,村井裕
    • 学会等名
      第81回日本公衆衛生学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 高校生の居眠りとその要因についての検討2022

    • 著者名/発表者名
      中島 素子・櫻井 勝・村井 裕
    • 学会等名
      第78回北陸学校保健学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 高校生における睡眠6時間未満と生活習慣・睡眠習慣・心と体の不調との関連2021

    • 著者名/発表者名
      櫻井勝、中島素子、中田明恵、池田美智子、村井裕
    • 学会等名
      第77回北陸学校保健学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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