研究課題/領域番号 |
21K02093
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
|
研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
田中 更沙 兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教 (90733387)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | リフィーディングシンドローム / 低リン血症 / 血液メタボローム / 血液メタボローム解析 / 糖尿病 / RFS Index / リン代謝 / 糖代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性的な低栄養状態にある患者に積極的な栄養補給を開始した時に発症するリフィーディングシンドローム(Refeeding Syndrome ; RFS)は致死的な代謝異常症である。しかしRFSの診断基準や積極的な発症予防・治療法は確立されていない。本研究ではRFSモデル動物を用いて発症前生体状況に着目し発症予測法を確立する。また、様々な疾患モデルにRFSを誘発させ、全身のエネルギー代謝変動の評価および血中代謝産物との関連を解析する。そして発症に関与する疾患・生体内因子を見出しRFSの発症を予測する指標(RFS Index)を策定、予防・治療法を開発する。
|
研究成果の概要 |
慢性的な低栄養状態にある患者に積極的な栄養補給を開始したときに発症するリフィーディングシンドローム(RFS)は致死的な代謝異常症であるが、RFSの積極的な発症予防・治療法は確立されていない。 本研究ではRFS発症前の生体状況に着目し、血液メタボローム解析により4種類の発症関連候補物質を見出した。発症関連候補物質をすでに確立したRFSモデル動物に投与したところ、RFS発症予防効果が示唆された。また、RFS発症に及ぼす因子を見出すため、糖尿病、加齢、投与方法などとRFS発症の関連についても明らかにした。以上の成果より、今後、RFSの栄養学的な予防法と治療法の開発につながることが期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リフィーディングシンドローム(RFS)は慢性的な低栄養状態にある患者において発症する致死的な症候群である。現代の日本においては、超高齢化のため低栄養患者が増加しており、それに伴いRFS患者は増加している。しかしながら、発症メカニズムは不明であり、積極的な治療・予防法はない。 本研究により、RFS発症関連候補物質が見いだされ、再摂食時の投与により一定のRFS予防効果が明らかとなった。また、糖尿病、加齢、栄養投与法が発症に関与する可能性が示された。今後の更なる研究により、RFS発症メカニズムの解明および予防、治療法の開発の一助となることが期待される。
|