研究課題/領域番号 |
21K02098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
浅見 美穂 日本女子大学, 家政学部, 教授 (30581615)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 戸建て住宅 / 住宅リフォーム / 住宅性能 / 住居管理 / 空き家 / リフォーム業者 / DIY / 工務店 / リフォーム / 修繕 / ライフステージ |
研究開始時の研究の概要 |
良質な住宅ストックや中古住宅流通の活性化に向けて、建物状況調査や住宅瑕疵保険等を活用した品質の確保が推進されている。住宅管理の主体である居住者(所有者)は、住宅管理意識や能力の低下、さらに高齢化と共に生活上の課題を合わせ持つ場合もある。一方、住宅の点検や修繕工事を担う技術者や施工業者の体制や、維持管理状況の資産評価の仕組みにも課題がある。住宅の適切な管理には、建物管理とともに、居住者の生活と維持管理行為をサポートする、住居マネジメントの専門家の関与が必要である。住居管理に関わる職能に求められる役割を整理し、良質な住宅ストックが中古住宅市場に好循環する、居住者のための住居管理モデルを提案する。
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研究成果の概要 |
本研究は、戸建て住宅が居住者により適切な維持管理が行われ、良質な住宅ストックが住宅市場に好循環する、居住者のための住居管理モデルを提案することが目的である。居住者が抱える課題と住生活産業やリフォーム業者の実態を把握し、住宅の維持管理に必要な専門家の職能の在り方を探った。その職能の社会的役割が適正な住宅市場の好循環を引き起こす住居管理循環システムの構築に向けて、築30年目の法令点検、住居管理士の認定、資産価値の評価の仕組みを提案する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中古住宅の資産価値や流通の活性化に関しては、海外の制度や実践例があるが、日本社会への応用には課題がある。リフォームや住宅管理方法に関する情報も増えつつあるが、個別性の高い戸建て住宅と居住者、業者との関係等は個人の生活領域にも踏み込む学際的研究領域で発展途上である。 本研究の日本の都市部の実態を踏まえた住居管理モデルにより、居住者の管理行為を支援する職能が確立し、継続的に運用するシステムを構築することで、住宅リフォームの推進や既存住宅市場の活性化に寄与できる。さらに空き家問題の解決の糸口ともなり、わが国が目指す持続可能な住環境整備に貢献する。
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