研究課題/領域番号 |
21K02102
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
|
研究機関 | 柴田学園大学短期大学部 |
研究代表者 |
中島 里美 柴田学園大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30620596)
|
研究分担者 |
宮地 博子 柴田学園大学短期大学部, その他部局等, 講師 (00620600)
玉田 真梨菜 柴田学園大学短期大学部, その他部局等, 助手 (20894299)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 地域在宅高齢者 / フレイル / たんぱく質摂取配分 / MNA-SF / 食品摂取多様性(DVS) / 在宅独居高齢者 / 食品摂取の多様性(DVS) |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、地域在宅の65歳以上一人暮らし高齢者を対象にフレイル(虚弱)の有無と栄養状態を調査し、フレイル予防・改善のための栄養教育の介入活動を行う。栄養教育内容は、食品摂取の多様性向上とたんぱく質の摂取配分の改善(1日3回に配分してたんぱく質を摂取する食事)のためのプログラムである。プログラム終了後、再度調査を行い、たんぱく質摂取配分と栄養状態およびフレイルとの関連を明らかにすることを目的とする。
|
研究実績の概要 |
地域在宅高齢者のフレイルと栄養状態および食品摂取の多様性との関連を明らかにすることを目的とした。青森県深浦町の65歳以上地域在住高齢者を対象に、2021年11~12月に調査を実施した。参加者177人のうち欠損があった4人を除く173人(男性25人、女性148人)を解析対象者とした。調査項目は基本属性、改定J-CHS基準、簡易栄養状態評価表MNA-SF、うつスケールGDS15、認知症スケールHDS-R、後期高齢者の質問票、食品摂取多様性得点(DVS)である。DVS得点は0~3点を低群、4~6点を中群、7~10点を高群に分類した。改訂J-CHS基準はフレイル(3点以上)、プレフレイル(1~2点)、健常(0点)と評価するが、本研究ではプレフレイル、健常を「非フレイル」として群分けを行い、基本属性、栄養状態、DVS得点3群との関連を解析した。カテゴリー変数はカイ二乗検定、量的変数はマンホイットニー検定を行った。対象者173人(平均年齢79.83±6.62歳)のうちフレイル23人(13.3%)、非フレイル150人(86.7%)であった。栄養状態はMNA-SFの得点(p=0.081)、MNA-SFによる栄養評価(p=0.05)で有意な関連は認められなかったが、MNA-SFの評価項目のうち体重減少(p=0.023)、認知症スケールHDS-R得点(p<0.001)、認知症評価(p=0.013)と有意な関連が認められた。またDVS得点による3群(p<0.001)との有意な関連が認められた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度のⅠ期調査はCOVID-19により延期と調査方法の変更が余儀なくされ開始が遅れた分、2023年度のⅡ期調査の実施も計画時(申請時)より遅れての実施となったものの、変更後の2023年度計画は予定通り終えることができた。
|
今後の研究の推進方策 |
今後、Ⅰ期調査とⅡ期調査の結果のデータ解析を進め、フレイルの有無と栄養状態の関連、たんぱく質摂取配分とフレイルの関連について検討する。
|