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生活困窮者及び支援者のための金融経済教育システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K02107
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

大藪 千穂  岐阜大学, 教育学部, 教授 (10262742)

研究分担者 奥田 真之  愛知産業大学, 経営学部, 教授 (10791353)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード生活困窮 / 金融経済教育 / 小学生 / ゲーム課金 / 投資教育 / 高校生 / 証券投資 / 母子世帯 / 新型コロナ感染症 / ひとり親世帯 / 人生設計ゲーム / ライフプランニングゲーム / 成年年齢引き下げ / 資産・投資教育 / 生活困窮者 / 生活困窮者者支援者 / 金融経済教育システム
研究開始時の研究の概要

本研究では生活困窮者とその支援者に金融経済教育を実施するシステムの構築とプログラムを開発・実践する。
生活困窮者に対しては、自分で生活設計をイメージすることができる紙版・ネット版「生活設計体験ゲーム」の開発、家計管理を簡単に楽しく継続できる紙版とネット版「毎日家計簿」の開発、悩みを共有でき、専門家にも相談できる「お金相談プラットフォーム」の開発、生活困窮者の支援者に対しては、生活困窮者の家計の現状、家計管理の仕方、生活設計の立て方等の金融経済教育講座のプログラムを開発し、オンラインでも視聴できるようにする。またいつでも支援者間と専門家と相談できる「支援者間の相談プラットフォーム」の開発を行う。

研究実績の概要

生活困窮者の生活を支援するために、金融経済教育が重要な意味を持っていることから、小学生から自己管理できる「おこづかいちょう」の開発を行い、11ヶ月にわたる継続的金融経済教育を実践した。また最近はゲーム課金などによって、小さい時から自制できずに借金を増やしてしまう事例も多いことから、ゲーム課金がシミュレーションできる、教育用ガチャを用いた小学生対象の金融経済教育を開発し、行動経済学のナッジの視点を加えて小学生から我慢を学ぶ授業案を実施した。我慢することを学ぶことができると、クレジットの使い方や、多重債務など、生活困窮に陥る要因を事前に防ぐことが可能となる。
次いで。生活困窮に陥らないためには、成人になり契約がでることから、投資に関する金融経済教育を開発・実施することが重要となる。このため、高等学校公民科・家庭科における金融経済教育の実態を、新学習指導要領導入前後の変化を明らかにした上で、3年生には成人を迎える高校生の公民科・家庭科でり金融経済教育の協働的な授業実践を開発し、実施した。この授業内容は、1000人以上の高校生に対して実施した。
最後に「貯蓄から投資へ」進んでいる昨今、証券投資に関するイメージ形成の要因分析を生データから分析することによって、投資によって生活困窮にならないための金融経済教育のシステム構築のためのデータ分析を行った。この結果、男性の方が証券投資をギャンブルと捉えていることが明らかとなり、生活困窮に陥らないための投資を含めた金融経済教育が重要であることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナ後、学校における金融経済教育のシステム化が、小学校、高校、大学において進みつつある。

今後の研究の推進方策

延期をしたが、本年度は、生活困窮世帯が多い、子ども食堂利用者などに対する実地調査もする予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (25件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (11件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 証券投資に関するイメージ形成の要因分析2024

    • 著者名/発表者名
      橋長真紀子・大藪千穂
    • 雑誌名

      生活経済学研究

      巻: 59 ページ: 1-15

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「おこづかいちょう」を用いた小学生を対象とした継続的金融経済教育2023

    • 著者名/発表者名
      小井戸あや乃・大藪千穂
    • 雑誌名

      日本家政学会誌

      巻: 74 号: 5 ページ: 233-241

    • DOI

      10.11428/jhej.74.233

    • ISSN
      0913-5227, 1882-0352
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高等学校公民科・家庭科における金融経済教育-新学習指導要領導入前後の変化-2023

    • 著者名/発表者名
      堀江雅子・大藪千穂・新井佑奈
    • 雑誌名

      中部消費者教育論集

      巻: 19 ページ: 1-18

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高等学校公民科・家庭科における金融経済教育の協働的な授業実践2023

    • 著者名/発表者名
      堀江雅子・大藪千穂
    • 雑誌名

      中部消費者教育論集

      巻: 19 ページ: 19-28

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ひとり親世帯のコロナ禍の生活2023

    • 著者名/発表者名
      大藪千穂・奥田真之
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告(自然科学)

      巻: 47 ページ: 99-108

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中国版「老後生活設計ゲーム」の開発2023

    • 著者名/発表者名
      PAN YUAN・大藪千穂
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告(自然科学)

      巻: 47 ページ: 89-98

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中国における金融経済教育2023

    • 著者名/発表者名
      PAN YUAN・大藪千穂
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告(自然科学)

      巻: 47 ページ: 79-88

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高齢者を対象とした金融経済教育-キャッシュレス決済に関する教材開発と実践-2022

    • 著者名/発表者名
      奥田真之・大藪千穂
    • 雑誌名

      愛産大経営論叢

      巻: 25 ページ: 1-10

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高校家庭科における資産形成・投資教育2022

    • 著者名/発表者名
      大藪千穂・堀江雅子
    • 雑誌名

      生命保険論集

      巻: 22 ページ: 1-24

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 高等学校公民科・家庭科における金融経済教育の現状2021

    • 著者名/発表者名
      堀江雅子・大藪千穂
    • 雑誌名

      中部消費者教育論集

      巻: 17 ページ: 39-52

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 継続的金融経済教育の授業効果-高校家庭科教員と専門家との協働実践-2021

    • 著者名/発表者名
      堀江雅子・大藪千穂
    • 雑誌名

      生活経済学研究

      巻: 54 号: 0 ページ: 15-28

    • DOI

      10.18961/seikatsukeizaigaku.54.0_15

    • NAID

      40022713207

    • ISSN
      1341-7347, 2424-1288
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 情報活動を基盤とした高校家庭科 「持続可能な消費生活・環境」の授業実践2021

    • 著者名/発表者名
      堀江雅子・大藪千穂・亀山貴美子・今井千早
    • 雑誌名

      消費者教育

      巻: 41 号: 0 ページ: 33-44

    • DOI

      10.50844/jjace.41.0_33

    • NAID

      130008111174

    • ISSN
      1345-1855, 2436-0929
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 現役社会人を対象とした金融経済教育-オンライン教材の開発と実践-2021

    • 著者名/発表者名
      奥田真之・大藪千穂
    • 雑誌名

      愛産大経営論叢

      巻: 23 ページ: 1-10

    • NAID

      40022754440

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 高等学校公民科・家庭科における金融経済教育-新学習指導要領導入前後の変化2024

    • 著者名/発表者名
      堀江雅子・大藪千穂
    • 学会等名
      日本消費者教育学会中部支部例会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 証券投資のイメージと証券投資教育、資産保有の関係性2024

    • 著者名/発表者名
      橋長真紀子・大藪千穂
    • 学会等名
      生活経済学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 高等学校公民科・家庭科における金融経済教育-新学習指導要領導入前後の変化2024

    • 著者名/発表者名
      堀江雅子・大藪千穂
    • 学会等名
      日本消費者教育学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 中国における金融経済教育の可能性2023

    • 著者名/発表者名
      PAN YAN・大藪千穂
    • 学会等名
      日本消費者教育学会中部支部例会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 中国における金融経済教育2022

    • 著者名/発表者名
      PAN YAN・大藪千穂
    • 学会等名
      日本消費者教育学会中部支部例会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 「成年年齢引き下げと契約・投資教育と資産形成に関する金融経済教育2022

    • 著者名/発表者名
      堀江雅子・大藪千穂
    • 学会等名
      日本消費者教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 高等学校公民科・家庭科における金融経済教育の現状2022

    • 著者名/発表者名
      大藪千穂・堀江雅子
    • 学会等名
      日本消費者教育学会中部支部例会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 高校家庭科における金融経済教育2021

    • 著者名/発表者名
      堀江雅子・大藪千穂・亀山貴美子・青木遥果
    • 学会等名
      日本消費者教育学会中部支部例会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 協働による高校家庭科の「持続可能な消費生活・環境」の内容の授業実践2021

    • 著者名/発表者名
      大藪千穂
    • 学会等名
      日本家政学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 「協働による高校家庭科「消費生活と環境」での金融経済領域の授業実践2021

    • 著者名/発表者名
      堀江雅子・大藪千穂
    • 学会等名
      生活経済学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 高校家庭科における消費生活・環境分野での継続的授業実践-3つのタイプ別高校での授業効果2021

    • 著者名/発表者名
      堀江雅子・大藪千穂
    • 学会等名
      日本消費者教育学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] はじめての金融リテラシー新版2022

    • 著者名/発表者名
      奥田真之・大藪千穂
    • 総ページ数
      163
    • 出版者
      昭和堂
    • ISBN
      9784812222010
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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