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膠原病患者の疾患活動性と育児ストレス

研究課題

研究課題/領域番号 21K02113
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

磯島 咲子  昭和大学, 医学部, 助教 (00750564)

研究分担者 徳永 剛広  昭和大学, 医学部, 講師 (10837355)
三浦 瑶子  昭和大学, 医学部, 助教 (60773364)
羽多野 美香  昭和大学, 医学部, 助教 (60899673)
矢嶋 宣幸  昭和大学, 医学部, 教授 (70384360)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード産後うつ / 関節リウマチ / 全身性エリテマトーデス / 育児ストレス / 膠原病合併妊娠 / 疾患活動性
研究開始時の研究の概要

関節リウマチ(RA)や全身性エリテマトーデス(SLE)の女性の多くが妊娠・出産を行うことが可能な時代となり、リウマチ膠原病合併妊娠の母児の予後や妊娠中の薬剤の安全性については多くのことが判明してきている。出産後RAやSLEは悪化し易い傾向にあり自身の治療と育児の両立を担わねばらない患者への理解・支援は非常に重要であるが、基礎的な情報が欠如している。特に、疾患を増悪させるメンタルヘルスに関する情報は必須である。そこで我々は育児中のRAやSLE患者に対してParenting Stress Index(PSI)を用いて育児ストレスの現状を把握し、育児期の女性患者を効果的に支援する方法の礎を築きたいと考えた。

研究実績の概要

【研究目的】産後うつは10~15%に発症し、精神疾患の既往歴の他、妊娠中や産後の健康状態の悪さがリスク因子であると報告されている。これまで、関節リウマチ(RA)や全身性エリテマトーデス(SLE)合併妊娠と産後うつの発症の関連についての報告は少なく一定の見解が得られていない。そこで今回我々はRAやSLEと産後うつの関係性を明らかにするために本研究を行った。【方法】2018年4月1日から2023年8月31日の間に当院母性外来に通院し、当院産婦人科で出産したRA患者とSLE患者を対象として臨床データと産後1か月でのエジンバラ産後うつスケール(EPDS)について記述統計とWilcoxon検定を用いて検討した。【結果】RA16名、SLE14名の出産時年齢の中央値は36才(IQR:33-39)であり、30名のうち21名が初産婦であった。RAの罹病期間の中央値は4年(3-9)、SLEの罹病期間の中央値は4.5年(3-13.3)であった。全例で計画妊娠であった。EPDS実施の時点でRAの2例で関節炎を認めていた。EPDS 9点以上を示した患者はSLEでの1名のみ(全妊娠の3%)であった。RAのEPDSの中央値は0.5点(0-3)SLEでは1点(0-5)であり疾患によるEPDSに有意差は認めなかった(p=0.43)。13名(全妊娠の41%)がEPDSの育児不安項目で加点されていた。【考察】疾患が安定した状況での計画的な妊娠や合併症妊娠に対する患者と家族の理解が得られるようなプレコンセプションカウンセリングの実施が産後うつのリスクを軽減させた可能性を考える。【結論】日本人でのEPDS陽性の割合(約9.9%)と比較すると、本コホートは3%と低かった。一方で半数近くが何等かの育児不安を感じていることが明らかになった。【本研究の重要性】プレコンセプションケアの実施の有用性が示唆される研究となっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定では多施設に協力してデータを解析する予定であったが、現時点で多施設の選定および倫理委員会の通過に時間を要しているため。

今後の研究の推進方策

今後は、多施設を含めた研究への展開および、その他の合併症妊娠でのデータを収集することで疾患間での違いを検討してく予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 多職種によるライフステージに応じた関節リウマチ患者支援2022

    • 著者名/発表者名
      磯島 咲子
    • 学会等名
      日本リウマチ学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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