研究課題/領域番号 |
21K02128
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
志村 結美 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (00403767)
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研究分担者 |
青木 香保里 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (00258683)
日景 弥生 柴田学園大学, 生活創生学部, 教授 (10142829)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 家庭科教員 / 研修 / キャリアステージ / 指導主事 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、家庭科教員の育成を、個人のキャリア形成と養成・研修を担う教育行政や教育機関との関連でとらえ、その課題を解明し、養成と研修を繋ぐキャリア形成システムを構築することを目的とする。 具体的には、養成・研修を担当する教師教育者(大学教員、指導主事、メンター等)調査でシーズを把握し、教員研修受講生等の実態調査でニーズを把握する。それらを踏まえて、教師教育者を含めた家庭科教員のキャリアステージに応じたコンピテンシーを明らかにし、教職大学院や教員研修における教員養成・研修システムの構築をめざす。
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研究実績の概要 |
本研究は、家庭科教員の育成を、個人のキャリア形成と養成・研修を担う教育行政や教育機関との関連でとらえ、その課題を解明し、養成と研修を繋ぐキャリア形成システムを構築することを目的とする。具体的には、養成・研修を担当する教師教育者(大学教員、指導主事、メンター等)や教員研修受講生等の実態調査を踏まえて、教師教育者を含めた家庭科教員のキャリアステージに応じたコンピテンシーを明らかにし、教職大学院や教員研修における養成・研修システムの構築をめざす。 調査は、大きくシーズ把握である教師教育者調査とニーズ把握である研修受講者の家庭科教員調査の2つから構成される。前年度までにシーズ把握である教師教育者調査を検討、分析した結果を論文として投稿した。指導主事の苦労とやりがいが指導主事と仕事内容に由来するものであること、現職教員に指導や評価への期待をしていること等が明らかとなっている。また、指導主事が教科研修の企画に係わっていることから、何よりも教科の重要性を認識し、家庭科を取り巻く諸環境との調整力を発揮しながら、授業づくりに向けた現職教員の力量形成を期待し、教科研修を計画していることがうかがえた。 2023年度には、第一に、ニーズ把握である研修受講者の家庭科教員対象実態調査を愛知県の家庭科に関する研修を対象に行った結果を分析し、論文として投稿した。そこでは、研修受講理由として、「これから必要な内容であるから」、「授業実践で役立つから」をあげ、研修への要望として、「即使える教材や教具の教示」や「教員が抱えている指導等に関連する悩みの相談や意見交換の場」を望んでいることが示唆された。 第二に、シーズ把握調査である指導主事調査に関してさらに分析を深め、全国の家庭科の教科研修の実態をアンケート調査や指導主事へのヒアリング調査を通して、検討を深め、その成果を論文投稿することに努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍等もあり、指導主事へのヒアリング調査等が遅れ、本年度は研究の分析、発表に時間を要してしまった。1年間研究を延長することにより、その成果の分析をさらに深め、発表を行っていく所存である。
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今後の研究の推進方策 |
1年間、研究の延長を行い、研究の最終的なまとめを行う。具体的には、教師教育者を含めた家庭科教員に求められるコンピテンシー(資質・能力)の追究として、歴史的変遷や諸外国の実態を鑑み、現在までに行ったシーズ・ニーズ調査を踏まえた現代に求められる家庭科教員(教師教育者を含む)のコンピテンシーを明らかにする。また、家庭科教員対象のキャリアステージに応じたキャリア形成システムの開発・検証も行う。
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