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青年期における部活動とサークル活動への条件整備確立に向けての理論的根拠の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K02168
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関愛知教育大学

研究代表者

中山 弘之  愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (80335017)

研究分担者 神谷 拓  関西大学, 人間健康学部, 教授 (70460467)
石井 拓児  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (60345874)
伊田 勝憲  立命館大学, 教職研究科, 教授 (20399033)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード青年期発達保障 / 課外のスポーツ・文化活動の権利 / 部活動 / サークル活動 / 教育的意義
研究開始時の研究の概要

部活動問題を契機として、部活動とサークル活動のあり方が問われている。本研究は、青年期における部活動とサークル活動の教育的意義についての学説史的研究及び調査研究とともに、なぜ部活動とサークル活動が公教育として正当な位置づけを与えられなかったのかについての教育制度史的研究を通して、青年期における部活動とサークル活動への条件整備を確立する上での理論的根拠を解明しようとするものである。
本研究の成果として、青年期における学習権保障体系の一環に課外のスポーツ・文化活動を明確に位置づける上で必要な知見の発展に活かされることが期待される。

研究実績の概要

本年度においては、戦後日本の部活動とサークル活動の教育的意義に関する学説史的研究、戦後日本の部活動とサークル活動に関する教育制度史的研究を中心に研究に取り組んだ。研究会および研究打合せを中心に研究に取り組んだ。
戦後日本の部活動とサークル活動の教育的意義に関する学説史的研究では、カリキュラム研究の視点から見て課外活動の意義がどのようにとらえられてきたのか、部活動の地域移行の歴史において子どもの権利がどのようにとらえられてきたのか、社会教育研究における学校外教育研究はどのような内容であったのか、学校外教育研究においてはどのような観点からどのような問題提起をしていたのかなどについて検討した。そのことを通して、部活動とサークル活動の教育的意義と現代的課題について検討を深めた。
また、戦後日本の部活動とサークル活動に関する教育制度史的研究では、戦後日本におけるクラブ活動・部活動の地域移行政策がどのような形で形成し展開されてきたのか、スポーツ行政においてスポーツ施設の整備がどのようにすすめられていったのか、その条件整備は充分であったのか、また、行政改革期以降の社会教育政策・行政はどのように展開されたのか、それが部活動を保障する上で十分と言えるのかどうかなどについて、検討を進めていった。
以上を通して、課外のスポーツ・文化活動の権利や青年期の発達の保障に向けては、どのようなことが課外活動や部活動に関する研究課題となるのかについて、検討を深めることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究者のその他の業務の多忙などにより、十分な研究会、研究打合せなどを行うことができなかった。結果として、戦後日本の部活動とサークル活動の教育的意義に関する学説史的研究と戦後日本の部活動とサークル活動に関する教育制度史的研究については進めることができた。他方、部活動とサークル活動の教育的意義に関する調査研究を十分に展開することができなかった。また、青年期の部活動・サークル活動関係者に聞きとり調査を実施することができなかった。

今後の研究の推進方策

これまでの戦後日本の部活動とサークル活動の教育的意義に関する学説史的研究と戦後日本の部活動とサークル活動に関する教育制度史的研究をもとに、部活動とサークル活動の教育的意義に関するアンケート調査項目を検討する。その上で調査を実施する。また、同様に青年期の部活動・サークル活動関係者への聞きとり調査も進めていく。
また、戦後日本の部活動とサークル活動の教育的意義に関する学説史的研究と戦後日本の部活動とサークル活動に関する教育制度史的研究も引き続き進めていく。
以上を通して、青年期における部活動とサークル活動への条件整備を確立する上での理論的根拠について検討を進めていく。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (34件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (23件) (うちオープンアクセス 4件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 3件) 図書 (6件)

  • [雑誌論文] 部活動の地域移行の矛盾2023

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 2023年11月号 ページ: 27-30

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 部活動における自治と自立―「部活『バカ』の壁」を越えて2023

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      女子体育

      巻: 65巻7号 ページ: 44-47

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 部活動の地域移行と新自由主義―部活「バカ」の壁―2023

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      人間と教育

      巻: 118号 ページ: 82-89

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] なぜ運動部活動の地域移行は失敗するのかースポーツ推進委員に期待されることー2023

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      みんなのスポーツ

      巻: 494号 ページ: 15-17

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 部活動の地域移行と新自由主義政策2023

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      住民と自治

      巻: 729号 ページ: 27-29

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 大学における課外活動の意義に関する教育学的検討2023

    • 著者名/発表者名
      中山弘之
    • 雑誌名

      教育ガバナンス研究

      巻: 第6号 ページ: 35-41

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第10回 イベントでブカツを強化する-学校、ビジネス、社会運動との関連性-2023

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 71巻1号 ページ: 66-69

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第11回 ポートフォリオによるプロセスの自己評価-「これまで」と「これから」の可視化-2023

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 71巻2号 ページ: 58-61

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第12回 学校に部活動は必要である-CをつなぐHUBブカツ-2023

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 71巻3号 ページ: 58-61

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 教育相談をめぐる時間と空間 : 適応の恢復プロセスとサードプレイスの視点から2023

    • 著者名/発表者名
      伊田勝憲
    • 雑誌名

      立命館経済学

      巻: 71 号: 6 ページ: 3-12

    • DOI

      10.34382/00018419

    • ISSN
      0288-0180
    • URL

      https://ritsumei.repo.nii.ac.jp/records/18457

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「地域部活動」に潜む政治と矛盾2022

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      季刊教育法

      巻: 第214号 ページ: 6-12

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第1回 ミライをつくる力をつける!-ワークシートによる課題の可視化と顧問のサポート-2022

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70巻4号 ページ: 52-55

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第2回 勝利至上主義を乗り越えるビジョン-花言葉で潜在的な思いや願いを引き出す-2022

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70巻5号 ページ: 46-49

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第3回 競技目標を行動につなげる-富士山マンダラートでモチベーションの向上-2022

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70巻6号 ページ: 64-67

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第4回 ミライにつながる役割分担-課題の可視化と係の設定-2022

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70巻7号 ページ: 64-67

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第5回 必要な人材を集める方法-ブカツの「勧誘ブランディング」-2022

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70巻8号 ページ: 44-47

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第6回 部活動における「権利の章典」-子どもの権利の教材化-2022

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70巻9号 ページ: 74-77

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第7回 お金の可視化と組織の自立-ブカツがクラブであるために-2022

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70巻10号 ページ: 44-47

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第8回 トレーニング計画を立てる-「ジシュレン」を自主的な練習にする-2022

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70巻11号 ページ: 64-67

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 連載・子どもが決める!部活のミライ 第9回 保健の学習と部活動の自治-自分たちで安全な環境をつくるには?-2022

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70巻12号 ページ: 50-53

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 教育法学の新しい領域を切り拓く-小川利夫の国民の学習権論と教育福祉論研究-2022

    • 著者名/発表者名
      石井拓児・中山弘之
    • 雑誌名

      季刊教育法

      巻: 第213号 ページ: 101-105

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] コロナ禍でひろがる子ども・青年の貧困・格差とその日本的特質-新自由主義教育改革の転換とその課題・展望-2022

    • 著者名/発表者名
      石井拓児
    • 雑誌名

      中部教育学会紀要

      巻: 22号 ページ: 73-81

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 構造的危機の時代の教育と教育行政-財政危機・コロナ危機・気候危機-2022

    • 著者名/発表者名
      石井拓児
    • 雑誌名

      日本教育行政学会年報

      巻: 48号 ページ: 4-22

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 部活動は日本の強み-「学校か地域か」論をこえて-2024

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 学会等名
      日本部活動学会第7回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 社会教育研究の立場から見た部活動の地域移行2023

    • 著者名/発表者名
      中山弘之
    • 学会等名
      日本教育法学会第53回定期総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 部活動の地域移行が失敗する理由と今後の検討課題2023

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 学会等名
      日本教育法学会第53回定期総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] スポーツ推薦入試の課題-運動部活動の歴史と教育論の視点から-2023

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] コロナ禍でひろがる子ども・青年の貧困・格差とその日本的特質-新自由主義教育改革の転換とその課題・展望-2021

    • 著者名/発表者名
      石井拓児
    • 学会等名
      中部教育学会第69回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 部活動は日本の強み-クラブ自治の継承と発展-2024

    • 著者名/発表者名
      神谷拓編著
    • 総ページ数
      176
    • 出版者
      大修館書店
    • ISBN
      9784469269758
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 学習権保障と教育行政の変容(日本教育法学会年報第53号)(神谷拓「部活動の地域移行が失敗する理由と今後の検討課題」、中山弘之「社会教育研究の立場から見た部活動の地域移行」)2024

    • 著者名/発表者名
      日本教育法学会編
    • 総ページ数
      194
    • 出版者
      有斐閣
    • ISBN
      9784641228672
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 都市とスポーツ(神谷拓「クラブ,部活動と地域」)2023

    • 著者名/発表者名
      スポーツと都市協議会監修
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      晃洋書房
    • ISBN
      9784771037687
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 子どものからだと心白書 2023(神谷拓「部活動の地域移行と子どもの権利」)2023

    • 著者名/発表者名
      子どものからだと心・連絡会議編
    • 総ページ数
      176
    • 出版者
      ブックハウス・エイチディ
    • ISBN
      9784909011534
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 子ども白書2023(神谷拓「部活動の地域移行と『こども基本法』」)2023

    • 著者名/発表者名
      日本子どもを守る会編
    • 総ページ数
      192
    • 出版者
      かもがわ出版
    • ISBN
      9784780312812
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 高校生・若者たちと考える過労死・過労自殺-多様な生き方を認める社会を-2021

    • 著者名/発表者名
      石井拓児、宮城道良
    • 総ページ数
      135
    • 出版者
      学習の友社
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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