研究課題/領域番号 |
21K02197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 広島大学 (2023) 大阪教育大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
福田 敦志 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (10325136)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | インクルージョン / ドイツ・ブレーメン州 / カリキュラム / 社会に開かれた教育課程 / 学校と福祉 / ICT / インクルーシブ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、インクルーシブな社会を実現する「社会に開かれた教育課程」の編成原理とその実践構想を明らかにすることを主たる目的とする。とりわけ、①インクルーシブを鍵概念とした先駆的な実践を展開しているドイツ・ブレーメン州における学校改革と教育計画(Bildungsplan) の変遷の意味と意義、②ブレーメン州のインクルーシブ教育を理論的かつ実践的に主導している Roland zu Bremen Oberschule(以下、RzBOと略す)の教育課程の全体構造、③RzBO実践の中心をなす「『ともに生きる』ことを学ぶ」(Gemeinsam Leben Lernen)実践の内容と方法、を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、インクルーシブな社会を実現する「社会に開かれた教育課程」の編成原理とその実践構想を明らかにすることを目的として取り組んだものである。とりわけ、(1)インクルージョンを鍵概念とした先駆的な実践を展開しているドイツ・ブレーメン州における学校改革と教育計画(Bildungsplan) の変遷の意味と意義、(2)ブレーメン州のインクルーシブ教育を理論的かつ実践的に主導している Roland zu Bremen Oberschule(以下、RzBOと略す)の教育課程の全体構造、(3)RzBO実践の中心をなす「『ともに生きる』ことを学ぶ」(Gemeinsam Leben Lernen)実践の内容と方法、を明らかにすることを主たる目的としたものである。 最終年度である2023年度においては、2023年9月末に2日にわたってRzBOを訪問し、Schulfestと呼ばれる学園祭の参与観察を行うとともに、当校の校長及びインクルーシブ教育のリーダー教員より、コロナ禍以降のインクルーシブ教育の現状と課題について意見交換を行った。また、"Gemeinsam Leben Lernen"の一環としてのKlassennratと呼ばれる学級会での参与観察と共に、Schuelerfirmenと呼ばれる、生徒参加による会社活動の実態について意見交換を行った。 加えて、Sozialpaedagogikや"Gemeinsam Leben Lernen"に関する文献調査を踏まえつつ、学校教育とソーシャルワークの専門職との協働の展開を整理することを通してRzBO実践の先駆性に関する検討を行った。 こうした研究を通して、「社会に開かれた教育課程」を編成するにあたって子どもたちの間にある葛藤(Konflikt)と社会に存在する葛藤とを接続させることが重要であることを明らかにすることができた。
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