研究課題/領域番号 |
21K02218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
香川 奈緒美 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (80622399)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 教員養成 / 組織変化 / コンピテンシー / 教師教育 / 学力観 / 教員研修 |
研究開始時の研究の概要 |
いわゆる従来の量的な知識に偏重した学力観に基づく教育から,獲得した知識や技能の活用と主体的に新たな学びに向かう姿勢を視野に入れた「コンピテンシー」の形成を図る教育観へと変化した。本研究は,この変化に伴い、教員養成カリキュラムと教師教育の内容がどのように変化したのかについて実態調査を行う。ここから、新たな学力観のもとで教育を行う教師を養成するプログラムのカリキュラムや教師の職能開発研修の内容がどの程度有意であるかを国内外の研究結果を参考に分析する。課題を顕在化するとともに、優良事例を集約する。さらに、教員養成・教員研修カリキュラムの質を継続的に改善する上で参照可能な参考指標の策定を図る。
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研究成果の概要 |
本研究を通じて明らかとなった組織改革の最重要要素の1つは、組織をマネジメントするのみならず、必要な方向に変革を起こすことを率いる、判断力と実践力を伴うリーダーの存在である。学力観の変化や社会の課題の変化に合わせて、教員養成プログラムや組織の方向性を定め直すことができているのは、組織のために戦略的に判断し、その案をすべての研究者に巻き込んで実践するデザインのできるリーダーが活躍できている組織である。 もう1つの重要要素は、多様性である。教員養成プログラムの運営に関わる人々の間にある差をどう捉え、どう活用するかについて、丁寧に議論を重ねる必要性が指摘される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会が大きく変化する中で、社会における教育の役割も変化する。それに伴い、これからの子どもたちが身に着けるべき資質能力が定義され、学力観や教育観も継続的に変化している。その中で、これらの教育の変化を担う教師はあらゆる研修への参加等、職能開発が求められている。一方で、教員養成を担う機関の研究者は、教員養成プログラムを学力観の変化に合わせて継続的にアップデートする責任がある。本研究は、この組織内変化がどのようにして可能になるのかを調査分析した。より多くの教員養成プログラムが柔軟かつ優位に変化をする環境整備を行う意図がある。
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