研究課題/領域番号 |
21K02220
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
野元 弘幸 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (70261873)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 防災教育 / 被災地訪問学習 / 教員養成 / 社会教育主事養成 / 防災行動計画 / ニュージーランド / 東日本大震災 / 社会教育 / 鉄道防災教育 / 社会教育主事講習 / 公民館職員 / 社会教育士 / 教員養成・研修 / 教育専門職 / 社会教育主事 / 防災学習 |
研究開始時の研究の概要 |
首都直下型地震や南海トラフ地震などの大規模災害に向けた防災の取り組みにおいて中核的な役割を果たす教育専門職員(教諭や社会教育主事など)の養成・研修における防災教育プログラムの開発が求められている。東日本大震災の遺構を活かした被災地訪問学習などの実態把握の上に研究を行い、その成果を全国の大学や地方自治体教育委員会における教育専門職員養成・研修の質の向上に活かす。 また、教育専門職員が防災に関する意識を高め、専門的知識やスキル習得することは国際的にも重要な課題となっており、本研究ではニュージーランドの防災教育関係者と連携して、学術的視点から国際的にも必要とされる研究成果を発信することを目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究では、首都直下地震や南海トラフ地震などの巨大地震に伴い想定される被害を最小限に食い止めるための学校や地域での防災の取り組みにおいて、中核的で指導的な役割を果たすことが求められる教員や社会教育職員の養成や研修における防災教育の充実を目指して、そのプログラムの開発と国際的展開を試みた。成果はまず教育専門職養成課程で利用できる防災教育プログラムを開発して実験授業を行い、その実効性を確認できたことである。また、プログラムの中核となる「被災地訪問学習」を実施し、学生の意識が大きく変わることを確認できた。さらにはニュージーランドとの研究交流を通じて、今後の国際的共同研究の基盤を築いた点である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2024年1月1日に発生した能登半島地震に象徴されるように、自然災害が多発する現代日本において学校や地域における防災の取り組みの要となる教員や社会教育職員の養成で活用できる防災教育プログラムを開発し提示できた意義は大きい。とりわけ東日本大震災被災地での震災遺構を活用した防災教育施設を訪問する「被災地訪問学習」の意義を確認できたことは、全国の学校教育・社会教育における防災教育の今後の発展に寄与すると思われる。また、こうしたプログラムを国際的に展開すること、とりわけ災害の多い国々で展開することは重要であり、ニュージーランドとの国際共同研究を通じて広く海外に発信することが可能となった。
|