研究課題/領域番号 |
21K02228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 愛知東邦大学 |
研究代表者 |
丹下 悠史 愛知東邦大学, 人間健康学部, 助教 (50801726)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 道徳教育 / 多面的・多角的思考 / 間接経験資料 / 自我関与 |
研究開始時の研究の概要 |
多様な価値の両立・調停を求める現代社会の道徳的諸課題に応えるため、道徳科の授業において子どもの多面的・多角的な思考を実現することは重要な課題である。そこで本研究は、(1)子どもの道徳判断の潜在的な様相(価値観や思考過程、対象への自我関与)の把握を可能にする分析手法を提案し、(2)小・中学校の道徳授業を分析することにより、授業を通した子どもの道徳判断の変容過程とその要因を記述した理論的モデルを構築する。このことにより、価値の多様性を内容として教えるだけでなく、授業における話し合いが多様な価値の表出と交流の場になっているかを捉えられるようにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
3年目にあたる本年度は、(1)子どもの道徳判断の潜在的な様相の把握を可能にする分析手法の開発に関わり、「自我関与」の概念に着目して、道徳授業において子どもが資料中のどの登場人物に、どのような評価を行なっているかを可視化する手法を開発した。これを大学生が行なった模擬授業の発言に試験的に適用し、授業における議論の論点を明確化することができた。議論の論点の類型として、単独の登場人物(主に主人公)の行為の是非をめぐって意見が分かれる場合と、複数の登場人物の誰に深く共感するかにより作中人物の行為や作中の出来事をめぐる評価が分かれてくる場合が見られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究期間の前半から事例分析の協力者(校)の確保が遅れ、実践事例の分析を通した分析手法の改善、理論的モデルの構築に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度末に研究協力の許諾が得られたため、最終年度にあたる2024年度では、小学校の道徳授業に対する開発した手法の適用と改善、理論的モデルの構築を進めたい。
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