研究課題/領域番号 |
21K02237
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
青木 一 信州大学, 学術研究院教育学系, 特任教授 (90754341)
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研究分担者 |
伏木 久始 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00362088)
鎌野 育代 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (10794951)
多田 孝志 金沢学院大学, 文学部, 教授 (50341920)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ベテラン教員 / 研修プログラム / リ・クリエイション / 主観的幸福感 / 貢献力 / モチベーション / 学び直し / ロールモデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,教職歴の豊富な50代教諭および再任用の60代教員の経験知を活かしつつ,新たな時代の学校づくりに向けた「ベテラン教員」のリ・クリエイション(再創造)を促進させ,以下の2つの課題に応える新たな研修モデルを構築することを目的とする。 (課題1)「ベテラン教員」において,定年延長・再任用で勤続年数が延長することを鑑み,これまでの先輩モデルから脱却した新たなロールモデルを追究すること。 (課題2)学校組織マネジメント構築のため,チーム学校として重要な立ち位置にある「ベテラン教員」の新たな役割を明らかにし,その意識と力量を向上させるためのOJTおよびOFF-JT研修講座を開発し,実践・評価すること。
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研究実績の概要 |
教員の定年延長により、教職人生の設計や学校運営にかかわるマネジメントも大きく変わることになる。定年延長を経て再任用を希望した場合、勤続年数が大幅に延長することになり、これまでの先輩ロールモデルが参考にならず、自身が新たなロールモデルを構築していかなければならない。健康・体力・財政・家庭環境、それぞれの立ち位置によってより自分のやりがい・適正に合った道を選択すべきである。定年延長に対応した教職人生をどのように設計していけばいいのだろうか。また、管理職や教育行政は中堅・若手教員にキャリアパス(キャリアを積む道)をどのようにサポートしていけばいいのだろうか。勤続年数の延長等による大きな割合を占める「ベテラン教員」への期待と課題が増す近未来を念頭に、本研究は,教職歴の豊富な50代教諭および再任用の60代教員の経験知を活かしつつ,新たな時代の学校づくりに向けた「ベテラン教員」のリ・クリエイション(再創造)を促進させ,以下の2つの課題に応える新たな研修モデルを構築することを目的とした。まず「ベテラン教員」において,定年延長・再任用で勤続年数が延長することを鑑み,これまでの先輩モデルから脱却した新たなロールモデルを追究することである。次に効果的で円滑に営まれる学校組織マネジメントを構築するため,チーム学校として重要な立ち位置にある「ベテラン教員」の新たな役割を明らかにし,その意識と力量を向上させるためのOJTおよびOFF-JT研修講座を開発し,実践・評価することである。これまでの研究として、Re-Learnやアンラーニング等学びほぐしや学び直しが検討されてきたが,本研究では組織内での立場や所作,制度的な側面の再創造といったより広義な対象を扱う。すなわち,「ベテラン教員」のリ・クリエイション(再創造)を促進させる有効な研修プログラムの検討を図っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度に本研究は完結する予定であった。しかし、昨年夏に身内に不幸があり、その対応に追われた。したがって日本学校教育学会の学会発表、ニュージーランド・オークランドへのシニア就業調査研究を土壇場でキャンセルした。ニュージーランドの調査では、シニア就業率世界第2位のニュージーランドにおけるシニア就業を巡る環境について、その働く意欲と働きやすい環境の整備およびジョブ型雇用システムのもと、「ベテラン教員」に焦点化し、就業インセンティブや職業教育訓練の機会等を調査し、「ベテラン教員」研修プログラムの参照とする予定であった。シニア就業の実態を現職教員にインタビューし、それをもとに論文執筆をすすめるつもりであったが、できなくなった。代替案を思考中であるが、論文執筆は遅れている。現在、その遅れを取り戻すための調査・分析を進め、次回の学会発表に向けて準備中である。本研究は,「ベテラン教員」の研修プログラム開発の研究であることから,プログラムを遂行する研究協力教育施設が必要となる。そこで本研究の方向性を見出しているA県教育委員会、A市教育センターおよびB市養護教育センターに試行実践・効果測定の協力を得て、受講者の変容・満足度・改良点の量的・質的データを収集・分析することに関しては順調である。
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今後の研究の推進方策 |
上記でも述べたように、本研究は,「ベテラン教員」の研修プログラム開発の研究であることから,プログラムを遂行する研究協力教育施設が必要となる。そこで本研究の方向性を見出しているA県教育委員会、A市教育センターおよびB市養護教育センターに試行実践・効果測定の協力を得て、受講者の変容・満足度・改良点の量的・質的データを収集・分析することである。2024年7月8月にA県教育委員会、A市教育センターおよびB市養護教育センターの研修があり、2023度の評価と比較研究して、研修内容をより効果的にするために課題を分析考察し、研修プログラムの更新を図りたい。
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