• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

学校事務職員の役割機能と職能成長に関する日英比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K02243
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関前橋工科大学

研究代表者

小林 清  前橋工科大学, 工学部, 教授 (40554671)

研究分担者 高橋 望  群馬大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (10646920)
植田 みどり  国立教育政策研究所, 教育政策・評価研究部, 総括研究官 (20380785)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード学校事務 / 職能成長 / イギリス / 学校マネジメント / 学校事務職員
研究開始時の研究の概要

学校事務職員は、教員とは異なる職務領域や専門性を有しており、しばしば教員との間の「壁」が指摘され、学校組織の中で構造的に分断されやすい。しかし、学校マネジメント力の向上のためには、教員との協働、学校事務職員の機能化と資質向上が要請される。
本研究は、①学校事務職員にはどのような役割機能が与えられているのか、②どのように職能成長が図られているのか、2つの視角から検討を行う。そして、③日英の比較検討を行うことで、求められる学校事務職員像の実相を解明する。すなわち、本研究は、日英の実証的な比較研究をもとに、学校マネジメント力の向上に資する学校事務職員の在り方を明らかにするものである。

研究実績の概要

本研究は、学校のマネジメント力向上に資する学校事務職員の役割機能とそれを導く適当な職能成長の在り方を、日英比較を通して追究することを目的としている。そのために、①日英の学校事務職員の役割機能や職能成長の機会等を学校経営実態に照らして検討する。②日英の比較検討を通して、学校のマネジメント力向上のために求められる学校事務職員像の実相を解明する。そして、③得られた知見の有効性・汎用性を、学校経営実態に照らして、検討する。
本研究の3年目にあたる今年度は、昨年度に引き続き、(1)日英における学校事務職員に関する先行研究の整理・分析を行った。(2)研究協力者である学校事務職員研究会(ハートの会)のメンバーとともに、日本の学校事務職員の職務環境や職務実態、研修実態等について、整理を行った。(3)英国調査のための準備作業として、英国先行研究を収集・分析するとともに、調査地の選定等を行った。
(1)(2)ともに、ハートの会において作業を進めた。具体的には、昨年度に引き続き、新人事務職員の職能成長、及び職能成長機会と関連したキャリアマップに着目した。前者については、昨年度より着手した学校事務職員に求められる職務等を示した動画を、1年目の事務職員、及び大学4年生を対象に視聴してもらい、効果の検証を行うとともに、更なる精緻化を目指して修正点の検討を行った。また、研究成果は、日本教育事務学会にて公表した。(3)については、研究分担者の植田が次年度に向けた予備調査を行い、調査候補地やインタビュー対象者の選定等を行った。また、英国先行研究の収集・整理・分析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は、日英それぞれの学校事務職員にどのような役割機能が与えられているのか、どのように職能成長が図られているのかを比較検討することで、学校マネジメント力向上に資する学校事務職員像を解明にすることを主眼としている。そのため、今年度は、引き続き、先行研究の整理・分析を行うと同時に、研究協力者である現職学校事務職員とともに、学校事務職員の職務実態に根差した研究課題の明確化を行った。
一方、予備調査は実施することができたものの、インターネットを中心とした資料・情報収集が主となったため、英国事例の分析は十分とは言えず、若干の遅れがみられる。

今後の研究の推進方策

次年度は、本研究の4年目にあたる。引き続き、学校経営実態、勤務実態に即した日英の学校事務職員の役割機能や職能成長の在り方について、検討を行う。また、ハートの会と連携しながら、常に実態を意識した検討・分析を行っていく。調査先や調査項目等を精緻化し、英国調査を実施する。
具体的には、次年度の方針として、以下が挙げられる。
(1)日本における先行研究を、引き続き収集・分析するとともに、ハートの会メンバーの協力に基づき、学校事務職員の役割や研修について、実態に即した検討・分析を行う。今年度の学会発表での指摘や振り返りを踏まえ、新人事務職員への職能成長機会の効果やキャリアマップを活用した研修の計画・実施の可能性について、更に検討を行う。(2)英国における先行研究を更に収集・分析する。現地の研究協力者とともに、訪問調査を計画・実施する。英国の学校事務職員の役割機能や職能成長の機会等について、整理・分析する。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの学校管理職スタンダード-各国の特徴と日本の課題-2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤博志、植田みどり、貞広斎子、末冨芳、高橋望、照屋翔大、西野倫世
    • 雑誌名

      日本教育経営学会紀要

      巻: 63 ページ: 170-181

    • NAID

      40022639143

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] コロナ禍におけるニュージーランドの学校教育2021

    • 著者名/発表者名
      高橋望
    • 雑誌名

      教育制度学研究

      巻: 28 ページ: 270-279

    • NAID

      40022768876

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 学校事務職員の力量形成に関する研究-採用前研修に着目して-2023

    • 著者名/発表者名
      橋益代・水出智美・高橋望・小林清
    • 学会等名
      日本教育事務学会第11回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 校長職のJourneyに関する米・英・NZ・豪州の事例検討-校長職任用以降、professional developmentがいかに図られているか-2022

    • 著者名/発表者名
      高妻紳二郎・植田みどり・高橋望・照屋翔大・大野裕己・山下晃一・浜田博文
    • 学会等名
      日本教育経営学会第62回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 学校管理職スタンダードに関する国際比較研究-テキストマイニングの結果を参照して-2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤博志、植田みどり、貞広斎子、末冨芳、高橋望、照屋翔大、西野倫世、櫻井直輝、阿内春生
    • 学会等名
      日本教育経営学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] スクールリーダー養成システムに関する比較研究-校長任用前に焦点をあてて-2021

    • 著者名/発表者名
      高橋望
    • 学会等名
      日本比較教育学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 新・教育制度論[第2版]2023

    • 著者名/発表者名
      高妻 紳二郎
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623095414
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi