研究課題/領域番号 |
21K02255
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 中部学院大学短期大学部 |
研究代表者 |
杉山 祐子 中部学院大学短期大学部, 幼児教育学科, 教授 (70647114)
|
研究分担者 |
田村 哲嗣 岐阜大学, 工学部, 准教授 (10402215)
植松 勝子 (植松勝子) 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (30720429)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 離職保育士 / 保育復職支援 / 生成AI / アプリケーション / ChatGPT / 応援メッセージ / 保育士復職支援 / 離職保育者 / 復職支援 / AI分析 / 離職理由 / 調査 / 潜在保育士 / 復職動機 / 自己効力感 / 音楽自主学習システム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,潜在保育士の現職化支援のモデルを構築する.そのために,2つの項目に対する研究を推進する. 1つには、保育士資格を持ちながら現在働いていない理由の調査である.保育士離職者,保育現場と県保育士支援センターと情報共有し,現職化に必要な支援をまず探求する. 2つ目に、潜在保育士のスキルの1つである,音楽技能の支援をWeb上で行うためのシステムを考案する.これまで開発してきたピアノ自主学習支援システムを,Web学習システム運用として検討を進め、ソーシャルネットワークシステムを用いたやり取りの可能性を探求する. 以上,潜在保育士の課題を明確にし,現場復帰のための支援について研究する。
|
研究成果の概要 |
離職保育士の現職化は保育者不足の解決策として強く期待されている。そこで生成AIを活用した「保育士復職支援アプリケーション」を開発した。アプリの機能は、離職保育者が自身の属性や離職理由、復職の要件を入力すると、調査で得た310名の“復職保育士”から、最も相似した環境や条件の数名をAIが瞬時に選び出す。その情報を根拠にChatGPTが『応援メッセージ』を作成する。この『応援メッセージ』を入力した離職保育士のメールに届けるという仕組みである。このアプリケーションを岐阜県保育士・保育所支援センターと協同して「保育のしごと出張相談会」での運用を行い、実際の離職保育者に感想や意見をもとに改善を図った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
3年間を通して、復職支援はやはり個別の事情に対応し課題解決を図らなければならない部分と、復職に至った経過を数量調査により情報収集し類型化する部分の両面が重要であることが判明した。本研究は特に、後半の類型化を可能にし、支援の効率化と可視化を促進し、個別支援の糸口とすることができた。ICTの技術は日々向上し、ChatGPTが出現した。AIやChatGPTは、専門的技術と倫理観をもって対応する研究体制をとることが重要で、その責務も果たすことができたと考えられる。さらにこの研究を発展させ、保育現場の事情や情報を加えた包括的な保育士復職支援に発展させることが現代社会での意義がある。
|