研究課題
基盤研究(C)
近年、教員の働き方や待遇が「ブラック化」していることが問題視されている。この問題は戦後の歴史の中で作られてきた教員身分法制に由来するもので、実は、戦後初期の時点でその問題点は、すでに日本教職員組合(日教組)によって理解され、指摘されていた。ではなぜ日教組の意見が、戦後初期の教員身分法制の形成に反映されなかったのか。本研究では、この問いについて日教組の内部資料を主として用い、①労働協約、②教育職員免許法、③教員研修制度、④教育労働の特殊性の論理、の4側面から明らかにしていく。