研究課題/領域番号 |
21K02277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 立命館大学 (2023) 立教大学 (2022) 立命館アジア太平洋大学 (2021) |
研究代表者 |
糸井 貴夕 立命館大学, 国際教育推進機構, 嘱託講師 (10869233)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | トランスランゲージング / CLIL / EMI / 英語教育 / 高等教育の国際化 / 英語 / アクティブラーニング / 国際教育 / 高等教育 |
研究開始時の研究の概要 |
現在日本の大学において留学生の増加や、アクティブラーニングや英語での専門科目の導入など様々な変化が起きており、それらに適応するための有効な教授法の検討が必要となってきている。彼らの主体的・対話的で深い学びを促進し、豊かな学習効果をあげるためにはどのような教授法が有効なのかという問いを立て、本研究では、「英語での」授業内における大学生の(1)トランスランゲージングの使用状況、(2)ディスカッション等において学生同士が共通理解を成立させるためのトランスランゲージングの役割、(3)意味構築におけるトランスランゲージングの有用性、を調査し、効果的な授業方法の開発や提案を行うための方向性を見いだす。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、「英語での」授業内における大学生の(1)トランスランゲージングの使用状況、(2)ディスカッション等において学生同士が共通理解を成立させるためのトランスランゲージングの役割、(3)意味構築におけるトランスランゲージングの有用性、を調査し、効果的な授業方法の開発や提案を行うための方向性を見い出すことである。2023年度は、2022年度までに行った、日英両言語を使いながら異文化コミュニケーションを学ぶ授業でのグループワーク内でのトランスランゲージングの使用についての分析データを国際学会で発表した。具体的には、7月にスペインで行われたDNC5-ALED学会で研究成果を発表した。また、学生のグループワークでのトランスランゲージングの使用に焦点を当てた"Academic Discourse Socialization in a “Bilingual” Undergraduate Course: Group Work among Students with Diverse Cultural and Linguistic Backgrounds"という題名の論文を執筆し、International Journal of Applied Linguisticsで既にアクセプトされ、掲載予定である。また、勤務校が再び変わり、EMIに焦点を当てた調査ができなかったため、2024年度に行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、これまでの調査結果を国際学会で研究成果を発表し、論文も投稿していく予定であったが、実際に国際学会で研究成果を発表することができ、論文もアクセプトまでいくことができた。しかし、勤務校の変更があり、EMIコースでのトランスランゲージングの使用の調査をする予定であったが進めることができなかったため、おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度の2024年度は、EMIのデータを取り、分析、論文の執筆まで行う。また、学会発表と、論文発表を通し、本研究のまとめを行う。今年の8月には、マレーシアで開催される国際応用言語学会で、「Translanguaging and transknowledging towards critical and inclusive CLIL in plurilingual settings」というタイトルのパネルで、他のアジア圏の研究者たちと共同でパネルディスカッションを行うことが決定している。論文に関しては、International Journal Applied Linguisticsのスペシャルイシューに一件投稿した論文を修正中で、もう一件は、Journal of Multilingual and Multicultural Developmentに投稿予定である。データ分析中のものに関しても、2024年度中に仕上げて国際ジャーナルに投稿予定である。
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