研究課題/領域番号 |
21K02284
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
|
研究機関 | 佛教大学 (2023) 京都大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
杉本 均 佛教大学, 教育学部, 教授 (50211983)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 留学 / トランスナショナル高等教育 / 海外分校 / 英語プログラム / 非英語圏 / 国際プログラム / オンライン授業 / 対面授業 / トランスナナショナル / 高等教育 / 遠隔授業 / オフショア教育 / 遠隔教育 / 提携学位 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、海外渡航リスクの発生下における、トランスナショナル高等教育の、新たな可能性と問題点について、国際比較研究によって明らかにしようとすることである。 世界の国際教育流動において、顕在化した渡航リスクの中で、トランスナショナル高等教育が一定の役割を果たすとともに、オンライン教育の限界や脆弱性も指摘されておりハイブリッド型教育の可能性が議論されている。 本研究は、そのような実践を国際的に調査し、「対面型遠隔教育」の類型と現状の分析。「対面型遠隔教育」の渡航リスク下における運営の状況。渡航リスク下における「対面型遠隔教育」による留学の可能性と問題点、を明らかにしようとするものである。
|
研究実績の概要 |
非英語圏におけるトランスナショナル高等教育の展開について、第二フェーズ(自立採算可能なレベルの運営の構想)の動向について、非英語圏大学の海外大学分校の設立・展開を中心に研究を行ってきた。 これまで文献情報収集、C-BERTなどのインタ-ネットでの情報分析を中心に行い、関連事業への新型コロナウイルスの影響が明らかになったが、同時に本科研のテーマでもある遠隔授業の展開も、緊急避難ではなく、積極的な事業展開の一部として定着してきている様子も確認できた。 調査については昨年度後半からようやく海外調査が可能な状況になってきたので、7月にカナダ、ケベック州のフランス語圏のトランスナショナル高等教育の状況について調査を行った。モントリオール工科大学(Institut Polytechnique Montreal)を訪問し、パリ工科大学やモロッコ、カサブランカ工科大学とのパートナーシップの実態など、フランス語圏の大学間トランスナショナル展開の動向と戦略について聞き取り調査を行った。合わせてマギル大学での日本MBAの展開に関する調査を行った。 また12月には高等教育における対面型遠隔教育における南米初の実践例として、ブラジルのサンパウロ市に展開する、マンチェスター・ビジネス・スクールの南アメリカセンターを訪問し、教学担当スタッフに面談し、英国の大学がポルトガル語圏のブラジルに進出する背景や教育的需要、コース展開、学生のレベル、就職先、と直面する問題、今後の戦略などについて調査を行った。あわせて、国立のサンパウロ大学も訪れ、図書館などで資料収集を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年後半から海外渡航の制約が解除され、モロッコ、カナダ、ブラジルなどの非英語圏の大学の現地調査が可能になったが、当初の科研の執行計画に比べると、まだ所期の予算執行計画に追いついたとは言いがたい。
|
今後の研究の推進方策 |
昨年後半から海外渡航の制約が解除され、モロッコ、カナダ、ブラジルなどの非英語圏の大学の現地調査が可能になったが、当初の科研の執行計画に比べると、まだ所期の予算執行計画に追いついたとは言えない。多くの国で実際の学生の流動がもどりつつあるが、コロナ禍以前の状態に回復することはないと予想される。その場合、トランスナショナル高等教育のどの部分が回復し、どの部分が制約されるかについて、また国や使用言語によって違いがあるかなどを国際比較によって明らかにすることを目指したい。
|