研究課題/領域番号 |
21K02295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田川 千尋 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 特任講師(常勤) (10599434)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | フランス / 大学 / 学生支援 / 社会格差 / 汎用的能力 / コンピテンシー / 初年次教育 / 大学における教育観の変化 / 高大の接続 / バカロレア試験 / 大学生 / 中退 / 進路選択 / 大学入試選抜 / 中退希望者支援 / 進路選択支援 / 進路変更支援 / 大衆化 / 高大接続 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、 (1)1990年代以降のフランスにおける大学生研究を分類し、教育観の変化についてこれらの中にどのように表出しているかの検討 (2)大学の初年次における学習支援および中退者・進路変更希望者に対する支援の現状に関する調査 を通し、フランスの大学における大衆化後の教育観の変化を明らかにすることを目的とする。また、これらを踏まえ、これまで社会学的に行われてきたフランスの大学生研究を基盤の上に、教育学的観点に立って大衆化する大学の変容と社会との関係について総合的に議論することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本年度は①フランス人研究者とともに国際研究集会の実施(2度)および②現地調査を実施した。 ①については「高大接続の現在」とのタイトルで、フランス人より来日の3名の社会学者、2名の指定討論者とともに、2度(大阪および東京)国際研究集会を主催し、高大接続策および初年次教育の現状と問題点、また、これまでの学生研究と現在の状況について議論を行なった。 ②では特に困難地域とされる地域に焦点を当て、初年次における正課内中退予防策、正課外の支援授業の、地域と連携した大学内外での初年次学生への支援、これらに関わる教員インタビューを行うといった調査を実施した。また、コンピテンシー・アプローチについて文献調査および担当者インタビューを実施し、初年次教育、中退・進路変更希望者支援及び、広く学生の成功を進めるためにこれらの相互的位置付けについて明らかにした。これらの成果を日本教育社会学会、日本比較教育学会、大学教育学会の3学会の大会で、また、①とは別途、他科研と共催で国際研究会を実施し、大学と地域とが連携した学生支援策および現在の大学における学生支援としての汎用的能力の育成講座の分析報告を行なった。日仏合同研究会(前述の主催事業とは別)にてフランス語にて発表を行なった。 フランスの大学生研究の体系的な先行研究究の基盤作りに関しては大阪大学人間科学研究科教育制度研究室HPおよびresearchmap上で、日本語で読める文献リストを随時更新し、体系化を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
異動が重なり現地渡航調査が一回しかできなかったが、フランス人研究者との国際研究会事業は予定通り実施できている。
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今後の研究の推進方策 |
学習支援策として位置付けられている汎用的能力育成講座の内容分析、中退予防策として新たに制度化された策を中心に調査を引き続き実施する。フランス人研究者との合同セミナーを実施し、これまでの成果の発信を行う。
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