研究課題/領域番号 |
21K02296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 名寄市立大学 |
研究代表者 |
堀 智久 名寄市立大学, 保健福祉学部, 准教授 (70608710)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | インクルーシブ教育 / 障害者運動 / 歴史 / 日英比較 / インクルーシブ教育運動 / 就学運動 / 英国 / 日本 / 障害学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題の核心をなす学術的「問い」は、日本のインクルーシブ教育運動が国際的に見ていかなる特質をもっており、またその特質がいかなる日本特有の背景や文脈のもとで生じているのか、という点である。そこで本研究では、国際的なインクルーシブ教育運動を牽引してきた英国を比較対象として取り上げ、とりわけ障害者権利条約の策定過程でも強い影響力をもってきた英国の障害者団体や市民団体のインクルーシブ教育運動に着目することから、これらの運動がいかにしてインクルーシブ教育の課題を設定し、その推進のための取り組みを行ってきたのかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
令和5年度は、論文の作成や国際会議での報告など、研究成果の発表のための作業に力を入れた。令和4年度に、当初の予定の2年遅れで渡英し、多くのデータを集めることができたため、令和5年度は、その整理・分析に多くの時間が費やされた。 とくに令和4年度の英国滞在中の前半は、英国のインクルーシブ教育運動団体Alliance for Inclusive Education(ALLFIE)の運動の歴史のデータの収集に力を入れてきた。そのため、令和5年度は、そのデータの収集・分析をとおして、研究成果の発表のための作業を行ってきた。英国滞在中は、英国にいないと取り組むことが難しい作業を意識的に選んで実施してきたため、令和5年度は日本国内にいてできる作業を中心に行った。 また、令和5年度は、英国滞在中に得たロンドン・ニューハム地区にあるプライマリースクールのデータの整理・分析を進め、研究成果を発表してきたため、これとの関連において、英国のインクルーシブ教育運動の特質について再考することを迫られた。すなわち、インクルーシブ教育に関する運動レベルでの言説と学校現場での実践レベルでの言説を比較することであり、両者は同じ問題意識を共有しながらも重点の置かれ方が異なるため、今後はその特質の相違をより明確にしていきたい。 令和6年度は、今回ALLFIEの運動の歴史について論文化するなど、その成果の公表に力を入れたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)の研究課題に関連して、令和2年4月に渡航開始予定であったが、英国内の新型コロナウイルス感染症の拡大が急速に進み、予定した渡航の延期を余儀なくされた。結果的に、令和4年度に2年遅れで英国に滞在するに至った。その関係で、令和5年度は、英国滞在中に得たデータの整理・分析、また研究成果の発表に重点が置かれることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、着実に研究を進めていく。とくに令和6年度は、今回ALLFIEの運動の歴史について論文化するなど、その成果の公表に力を入れたい。
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