研究課題/領域番号 |
21K02303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
碓井 健寛 創価大学, 経済学部, 教授 (80364222)
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研究分担者 |
近貞 美津子 創価大学, 経済学部, 准教授 (60546365)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 国勢調査 / パネルデータ / 義務教育未修了者 / 沖縄戦 / 貧困 / 外国人 / 基礎教育保障 / 夜間中学 / 質的調査 / インタビュー / 漁村 / ライフストーリー / 漁業従事者 / 在住外国人 / 識字 / GIS |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は国勢調査・小地域集計を大規模パネルデータとし、義務教育未修了者の実態を探る統計分析を行う。しかしながら教育から排除された人びとのありようは、統計分析だけでは見落とされてしまう。教育を受けられなかった人びとがどのように生きてきたのか、その生に着目する。つまり義務教育未修了者のライフストーリーを考察することにより、フォーマルな教育を問い直す。実務的には国が目指す、全国都道府県および指定都市に少なくとも1校の夜間中学設置のための潜在的ニーズを把握し、義務教育未修了者がどのような生を営んできたのかを具体的に示すとともに、統計的なエビデンスを提供できる。
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研究成果の概要 |
創価大学経済学部の碓井健寛、近貞美津子、Edwin Aloiauによる共同研究チームは、日本の小学校を修了できなかった人びとの特徴について2000年と2010年国勢調査を用いて統計的に検討しました。その結果、彼らの特徴には、1)現在貧困状態にあるという説明、2)国籍の違いによる説明、3)地理的孤立や第2次世界大戦の沖縄戦などの環境要因による説明、という3つの多層構造で説明できることがわかりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、国勢調査が義務教育を排除されている人びとの現状を把握するために有効であることを示しました。この結果は日本の学齢超過者(義務教育を受けることのできなかった人びとで学齢期を超過した15歳以上の人びと)の人びとに対する、全ての人びとが通うことのできる夜間中学を設置するよう、働きかけることが必要であることを示しています。また戦争に関連した要因により、初等教育を修了していない人びとは、おそらく他の国にも存在するため、国勢調査データを用いた包括的な調査を行うことを推奨します。
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