研究課題/領域番号 |
21K02313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
竹本 由香里 宮城大学, 看護学群, 准教授 (40315578)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | キャリア教育 / 看護学生 / キャリア成熟 / 大学教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、看護学生のキャリアについての考えを成熟させ、看護師免許取得後も自身のキャリアをデザインし、社会人としても自立しながら看護職として活躍し続ける力を育成するキャリア教育プログラムを開発することである。 本研究は4年間の計画で、①全国の看護系大学で行われているキャリア教育の実態を明らかにする、②看護学生のキャリア成熟度と関連要因を明らかにする、③看護学生の職業的・社会的自立に向けたキャリア教育プログラムの試案を作成し効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究では、全国の看護系大学におけるキャリア教育の実態、看護学生のキャリア成熟度を調査し、看護学生が免許取得後もキャリアについての考えを成熟させ、看護職として活躍し続ける力を育成するキャリア教育プログラムを開発することを目的としている。2022年度は、2021年度に作成した調査票を用いて全国の看護系大学のうち、2021 年度までに卒業生を輩出しているすべての大学 279 校(2022 年 3 月現在)を対象に調査を実施した。 調査期間は2022年12月~2023年1月で、79校(回収率28.3%)から回答を得た。回収率が低い要因として看護学教育の中でキャリア教育への認識が低いことが推察され、回答結果を全国の実態として考察することには限界があると考える。 回答のあった大学の属性は、国立大学16校(20.3%)、公立大学20校(25.3%)、私立大学43校(54.4%)であり、全国の国公私立の比率と比較すると国・公立大学の比率が高く、私立大学が14ポイントほど低かった。現行カリキュラム、令和4年度改正カリキュラムで継続してキャリア教育を正課教育として実施している大学は40校(50.6%)、改正カリキュラムで創設した大学は4校(5.1%)、改正カリキュラムで閉講した大学は3校(3.8%)、これまで実施していない大学は32校(40.5%)であった。正課・正課外を問わずキャリア教育を実施している72校を集計したところ、1年次に「キャリア、キャリアデザイン」、「職業理解」に関する授業、3年次に「医療機関や自治体等の合同説明会」、「就職活動の心構えや注意点に関する講義」、「面接対策」を実施している割合が半数を超えていた。しかし、「自己理解」に関する教育が必要との認識が最も高かったが、その実施率は46%程度であり、担当者が必要だと認識している内容と実態には乖離があると推察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度に看護系大学におけるキャリア教育に関する実態調査を実施する計画であったが、保健師助産師看護師学校養成所指定規則の一部改正があり、2022年度から改正カリキュラムでの教育が開始されることとなった。このため、調査内容を見直し、2022年度に調査を実施したため、当初計画よりも調査時期が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は集計した調査結果を公表し、大学種別ごとに傾向を見るなどの分析を進めていく。また、この調査結果を踏まえて看護学生を対象とした調査票の作成、調査実施計画を立案し、2024年度の調査実施に向けて準備を進める。
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