研究課題/領域番号 |
21K02321
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 広島大学 (2023) 四国大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
西條 結人 広島大学, 森戸国際高等教育学院, 准教授 (80825977)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 海外日本語教育 / 授業文化 / 非母語話者日本語教師 / 母語話者日本語教師 / 授業観 / 笑い / キルギス / 日本語教師 / 開発途上国 / 日本語非母語話者教師 / 日本語学習者 / 高等教育機関 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的はキルギス人非日本語母語話者教師と、日本語母語話者教師のキルギスと日本における一般的・理想的な授業の「型」の特徴を明らかにすることである。具体的には次の2点を行う。第一に、日本とキルギスの大学で日本語授業動画を収集し、キルギスの非母語話者教師と日本の母語話者教師に授業動画を見せ、授業のどの点を見て、何を手掛かりに効果的、非効果的という判断をしているのかを探る。第二に、日本とキルギスの2国間の比較から、それぞれの国の授業文化の特徴を明らかにする。 本研究の成果は、日本語教師養成や教師教育研究、国際協力現場での日本語教師間の異文化コミュニケーションへの提言が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、まず海外日本語教育における授業文化を学習観、教師観、授業観の観点から先行研究をまとめ、当該研究領域における現状と残されている研究課題を整理した。また、キルギス人学習者と非母語話者教師が授業のどの点を見て一般的、理想的と判断するか、「良い授業」の枠組みを用いた質問紙調査を行った。さらに、キルギス人非母語話者教師、母語話者教師の授業動画を録画、収集し、日本とキルギスの現職教師に授業動画を見せ、授業のどのような点を見て効果的か、非効果的と判断するのかを明らかにした。さらに、更なる分析の観点として授業内での教師の「笑い」として追加し、日本とキルギスの教師の「笑い」の機能を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は、今後の国際協力としての日本語教育や海外日本語教師養成、教師教育を考える上で重要である。本研究の対象であるキルギスは日本のODA対象国で、日本からJICAやJFを中心に多くの日本語母語話者教師が指導的立場で派遣されている。そのため。日本から派遣される教師は、現地の非母語話者教師に現地での教育方法を提言する機会や協働する機会が多く、その際には教育文化的差異を踏まえた教育支援や指導が必要となる。本研究でキルギス人日本語教師と母語話者教師の授業の比較を行い、授業の「型」の特徴を明らかにしたことにより、開発途上国における日本語教育研究の1つの事例を示すことができた。
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