研究課題/領域番号 |
21K02325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
上田 裕美 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (80302636)
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研究分担者 |
小崎 恭弘 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20530728)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ケアリーバー / ピアサポート / 学生支援 / 居場所支援 / ピア・サポート / 児童虐待 / 居場所の支援 / ケア・リーバー |
研究開始時の研究の概要 |
ケア・リーバーである大学生への支援では、金銭面の支援とともに、社会的養護の場を離れた後の不安を緩和し、様々な悩みを相談できるような人間関係が必要である。本研究では、そのような人間関係の1つとして、社会的養護におけるピア・サポートに着目し、その支援内容と効果を明らかにすることをめざす。そのために、現行の当事者間支援の内容を把握し、ケア・リーバーである大学生へ質問紙調査とグループ・フォーカスインタビューによってピア・サポートに関する当事者ニーズを明らかにした上で、ピア・サポートプログラムの開発と試行的実践を行い、青年期にあるケア・リーバーへの援助に関する提案を行う。
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研究成果の概要 |
ケアリーバーである大学生へのピアサポートに関する知見を得るために、当事者を含む社会的養護関係者への調査を行った。大学生への調査では、ピアサポートへの参加経験がある者は半数以上であり、NPO法人、出身施設によるアフターケア、任意団体、大学と福祉機関との協働、など多様な支援者による取り組みが把握された。いずれの調査においてもピアサポートのねらいとして「孤独や孤立感が解消できる場」が最も重視された。ピアサポートを「必要」と回答した学生は65.2%だった一方で、自分について語ることのマイナス面を危惧する学生もおり、「語ること」と「語らないこと」の両方を視野に入れた配慮が求められることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、社会的養護におけるピアサポートの支援内容を明らかにし、実践で支援者が取るべき役割と配慮すべき点を明確にしようとする点に独自性がある。また本研究は、臨床心理学を専門とする研究代表者と社会福祉学を専門とする研究分担者による学際的な研究である点に特徴があり、青年期にあるケアリーバーの自立に向けた支援のあり方に関して、具体的方策を提案しようとする点で、社会に貢献しうる実際的な意義を持つ。
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