研究課題/領域番号 |
21K02336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 日本女子体育大学 |
研究代表者 |
倉盛 美穂子 日本女子体育大学, 体育学部, 教授 (90435355)
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研究分担者 |
上山 瑠津子 福山市立大学, 教育学部, 准教授 (10804445)
光本 弥生 広島修道大学, 人文学部, 教授 (80280155)
渡邉 真帆 福山市立大学, 教育学部, 講師 (90966144)
弘田 陽介 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (60440963)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 保育環境 / 保育者養成 / 学び / 道具 / 活動理論 / 保育 / 環境 / 学習 / ケースメソッド |
研究開始時の研究の概要 |
保育者志望学生や初任保育者にとって、保育環境の知識や技術を身につけることは容易ではない。習得が難しい理由は、保育者の保育環境に関する知識や技術は言葉での説明が難しく、そして、学生自らが保育環境の構成を考え、実践する機会がほとんどないためである。本研究は、「活動理論」を基に、保育者の保育環境に関する知識や技術の可視化し、人的・物的環境と子どもの行動がインタラクティブに提示表現されるケースメソッド教材の開発と効果の検証を行うことを目的とする。本研究は、保育という様々な要素が絡み合う総合的な営みを学習理論から説明することによって、学問的な理論知と保育者の実践知を統合する学際的な研究である。
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研究実績の概要 |
保育実践において環境構成は,保育者の専門性の一つとして重視されている(高山2021)。しかし,初任者や保育者養成課程の学生にとっては困難さを抱える点であるという(倉盛ら2021)。こうした背景を踏まえ,保育者養成課程の学生に向けた保育環境の学習方法の開発を目的として,活動理論(Engestrom,2001)を参照し教材開発に取り組んできた。特に,杉万(2019)の「もの的道具(目に見えない制度・慣習,知識・言葉)」「物的道具(目に見える・触って使える道具)」の視点を取り入れた教材を開発することで,家具や遊具等の物理的な環境の構成に限らず,不可視的要素を含め広範囲で保育環境を捉えることができると考えた。 学生が記述したワークシートを分析した結果,学生の記述内容は,「保育者」(保育者の発話,保育者の身体動作,保育者の知識と経験),「子ども」(子どもの発話,子どもの身体動作,イメージ・思考,遊びの知識と経験),「保育者と子どものあいだにあるもの」(時間,習慣・ルール,雰囲気・関係性)の3つのカテゴリーに分類できた。「保育者と子どものあいだにあるもの」への着目は,活動が展開するうえでのベースとなる部分であり,もの的道具という視点を取り入れたことで,子どもと保育者をつなぐ環境に視野を広げることができたと思われる。また,保育者及び子どもへの着目内容も,保育者の知識と経験,イメージ・思考など,これまで人的環境として扱われてきた範囲以上の内容に気づくことにつながった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響で、保育園での観察や教材開発が遅れため。
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今後の研究の推進方策 |
開発した教材を用いた授業成果の一部は学会発表済みであるが、未分析のものと併せて論文にまとめる予定である。
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