研究課題/領域番号 |
21K02337
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
泉 秀生 東京都市大学, 人間科学部, 准教授 (40633920)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 保育園 / 幼児 / 保護者 / 保育士 / 生活改善 / 保育園児 / 就寝時刻 / 生活時間 / 朝食摂取 / 母親 / スマートフォン / 外あそび / 生活リズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①健康的な睡眠習慣を獲得している保育園児の生活時間を抽出し、推奨モデルを創り、②規則正しい生活をおくる子どもの家庭で実践している生活上の工夫や知恵をまとめ、さらに、③それらの有効性について検討を加える。 1年目は、「保育園児の生活習慣の実態と生活の工夫」に関する調査を実施し、規則正しい生活をおくる子どものモデルケースの創出、家庭でできる早寝のための工夫集の作成、子どもの生活を乱す注意点や事例をまとめる。 2年目は、わが子を早く寝かせたい家庭を募集し、介入研究と効果の検討をする。 最終年は、学会発表や論文執筆などで成果報告をするとともに、報告書やリーフレットを作成する。
|
研究実績の概要 |
2022年8月に得られた研究成果である、東京都世田谷区玉川地域の保育園26園に通う1歳~6歳児488人の生活実態〔平均就寝時刻が21時00分(1歳女児)~21時55分(4歳女児)の範囲、平均睡眠時間は9時間02分(6歳男児)~9時間39分(1歳児)〕の結果、ならびに、同年11月に、世田谷区内の5園に協力いただき、介入研究(日中の園内活動で運動刺激を与えることと、午睡時間を調整すること)を行った結果、起床時刻は早くなったが就寝時刻を早めることには繋がらなかった。一方で、「眠気を訴えるようになった」、「眠りの質がよくなった」、「朝の起床時の機嫌がよくなった」等の感想が子どもの保護者から得られた。 2023年度においては、上記の得られたデータを用いて、日本子ども家庭福祉学会、日本食育学術会議、日本幼児体育学会、日本レジャー・レクリエーション学会にて、研究発表を実施した。得られた知見としては、①親子で規則正しい生活実態についての知識を有すること、②規則正しい生活実践に関する知識を実際の生活に活かすように工夫すること、③親子で食卓を囲むことの必要性、④保育園で外あそびを増やすこと、午睡の時間をとり過ぎないことを通して、子どもの様子が好転したこと、等であった。 2023年度の当初の目標として、各家庭への介入となっていたが、新型コロナウイルスの自粛期間が断続的に行われていたことや、5類への移行とは言え未だに介入ができない状況であったことから、協力が許可された園への介入へと変更した。予定の変更が余儀なくされたが、園への介入ができたことは意義深く、子どもたちのポジティブな変化を園ならびに保護者が感じられたことはよかったことと思われる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初、2023年度実施予定であった成果報告や報告書類の作成が、半年度ほど遅れているため、そのズレが後ろ倒しで生じている。あわせて、勤務校の業務が予想以上に多くなっている関係で、科研費の採択課題に取り組む時間や労力が減少している。 今後、まとまった時間をとりやすい夏季休暇ならびにそれ以降に、当初予定していた論文作成と成果物(リーフレット・報告書)の作成を目指す。
|
今後の研究の推進方策 |
最終年度であるため、当初予定していた論文作成と成果物(リーフレット・報告書)の作成を目指す。 前述した通り、新型コロナウイルスの自粛期間ならびに、5類移行後の家庭への介入の難しさから、保育園への介入へと変更している。そのため、成果物の内容についても、当初の予定であった各家庭で取り組んでいただきたいものだけではなく、園での取り組みの限界についても記載する予定である。
|