研究課題/領域番号 |
21K02346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 茨城女子短期大学 |
研究代表者 |
安藤 みゆき 茨城女子短期大学, その他部局等, 教授 (90612797)
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研究分担者 |
平田 修三 仙台青葉学院短期大学, こども学科, 准教授 (50888683)
中島 美那子 茨城キリスト教大学, 文学部, 教授 (60571289)
細川 梢 福島学院大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (00910168)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 里親不調 / チーム養育 / フォスタリング機関 / 心理的安全性 / チーム養育不調 / 里親子支援センター / 安心の基地・安全な避難所 / 里親 / 措置変更 / 地域包括的かつ多機関連携チーム / 里親会 / 移行支援 / 養育の社会化 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、日本において里親委託率は国の目標を大きく下回っている。本研究では、その要因のひとつが里親家庭へのチーム支援が不十分であるためと捉え、フォスタリング機関職員と里親に質問紙調査やインタビュー調査を実施し、その結果をもとに地域の実情にあわせたチーム養育プログラムの開発を行う。プログラム開発には、特定の複数の養育者との関係性が子どもの健全な発達に必要であるとの視点を重視し、里親養育の社会化の推進につながる研究を行う。
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研究成果の概要 |
里親を対象に「チーム養育」に関するアンケート調査を実施したところ、いつでも繋がることができ、弱さも受け止めてもらえる心理的安全性が担保されているチームを求めていることが示唆された。里親の未委託期のニーズの回答から、未委託期からチーム養育に参加するシステム構築の必要性も見いだされた。里親と里親支援関係者の混合グループで実施した、ノーバディーズ・パーフェクトとリフレクティング・チーム・アプローチの手法を取り入れたチーム養育プログラムの試行では、里親と里親支援関係者は、対等の関係で学び合うことができ、ともに養育する仲間であると感じることができたという報告も得られ、多くの示唆を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
里親の視点から改めて「チーム」という言葉を問い直し、チーム養育に必要なものは何かを探る試みをした。里親を対象とした調査研究は多くあるが、チーム養育に対する里親のニーズの研究は管見の限りではない。「チーム養育」について、里親はチームの関係性に言及する回答が多かったのに対して、里親関係者のインタビュ―では、「連携・相談」など機能に言及する回答が多かった。「チーム養育」といった観点からみれば、「里親不調」というよりも「チーム養育不調」と受け止め、どのようなチーム養育が里親不調を乗り越えることに繋がるのか考察し、チーム養育プログラムを試行したところに、本研究の社会的意義がある。
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