研究課題/領域番号 |
21K02360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
直井 望 国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (20566400)
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研究分担者 |
渕野 裕 東京都立大学, 人文科学研究科, 助教 (30566401)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 感覚情報処理 / 言語発達 / 社会性発達 / 共同注意 / 早期産児 / きょうだい児 / リスク児 / 対人不安 / 大学生活不安 / 早期産 |
研究開始時の研究の概要 |
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder, ASD)に関連する感覚情報処理の個人差と言語・社会性発達との関連を検討する。ASD の診断を有する児のきょうだい児および早期産出生児を対象として,感覚情報の処理特性について生後 6 ヶ月からの縦断的評価を行う。さらに,生後 12・18 ヶ月の時点での言語・社会性発達を評価し,感覚情報処理の個人差との関連を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は,自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder, ASD)に関連する感覚情報処理の個人差と言語・社会性発達との関連を検討することを目的としている。2023年度は,以下を実施した。
2022年に開始した39名の乳児の12ヶ月フォローアップ調査の結果をまとめ,2023年度の日本赤ちゃん学会にてポスター発表を行った。出生時の在胎週数が短いことは前庭覚の情報処理の特異性と関連し,後の高いASD徴候と関連することが示唆された。また,18ヶ月フォローアップ調査を行った。生後7-9ヶ月調査に参加した39名の参加児のうち,24名が参加した。社会性発達の評価としては,1. Vineland適応行動尺度日本語版,2. 日本語版M-CHAT (神尾・稲田,2006) を実施した。また,言語発達評価として3. 日本語マッカーサー乳幼児言語発達質問紙を実施した。対面調査においては,個別式発達検査によって全般的な発達水準(運動,認知,言語・社会性領域)を評価した。4. 個別式検査は,「新版K式発達検査2020」を実施した。また,共同注意を含む前言語コミュニケーションの評価として,5. Early Social Communication Scales (Mundy et al., 1996)の一部を実施した。現在,生後7-9ヶ月の時点でITSP乳幼児感覚プロファイル(辻井, 2015)を用いて評価した感覚情報処理の個人差と,生後18ヶ月時点での1-5の結果の関連について分析を行っている。 さらに, University of California Sandiego校の発達心理学研究ラボ(PI, Lindsey Powell)において訪問研究を実施し,ASDリスク児を対象とする共同注意研究において情報交換を行い,現在取得しているデータの分析法について新たな知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は新型コロナ感染拡大により乳児を対象とした縦断的研究の開始が遅れたが,2023度は生後18ヶ月フォローアップを実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では,ASDの高リスク児として,ASDの診断を有する児のきょうだい児および早期産出生児を対象として研究を行っている。現在のところ,満期産出生児と比較して早期産およびASDきょうだい児の研究参加児が少ないため,引き続きリクルートおよび募集を行う。
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