研究課題/領域番号 |
21K02390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
岡本 悠子 早稲田大学, 高等研究所, 准教授(任期付) (10635139)
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研究分担者 |
大須 理英子 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (60374112)
小坂 浩隆 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (70401966)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | fMRI / 高次視覚野 / 自閉スペクトラム症 / 個人差 / 身体表象 / 子ども |
研究開始時の研究の概要 |
自閉スペクトラム症(ASD)はコミュニケーションの苦手さを特徴とする発達障害で、特徴的な感覚運動特性を持つ。応募者はこれまで高次視覚野の一部であるExtrastirate body area(EBA)の機能低下が身体視覚処理や模倣認知の苦手さの背景にあることを明らかにした。一方で、EBA機能にはASD児間でも個人差があることがわかってきた。本研究では、学童期のASD児を対象に機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて計測したEBA機能からサブグループを同定し、各サブグループの現在の特性と生育歴を評価することでEBA機能発達の個人差と関連する要因を探索する。
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研究実績の概要 |
自閉スペクトラム症はコミュニケーションの苦手さを特徴とする神経発達症で、特徴的な感覚運動特性を持つ。これまでの研究から高次視覚野の機能の違いが、身体視覚処理や模倣認知の苦手さと関連することがわかっている。本課題は、ASD児を対象に機能的磁気共鳴画像法を用いて計測した高次視覚野機能からサブグループを同定し、各サブグループの現在の特性と生育歴を評価することで高次視覚野機能発達の個人差と関連する要因を探索することを目的としている。
2021年、2022年の新型コロナウイルス感染症拡大による附属病院での実験の中止を受け、実験課題の練り直しを行った。具体的には、高次視覚野が関わることが先行研究から明らかになっている心の理論に関して行動実験とfMRI実験を開始した。
オンラインでも実施可能な課題を用いて、自閉スペクトラム症者と定型発達者の間の心の理論を調べる行動実験を実施した。本研究は、心の理論に対して身体動作の特徴が与える影響を特定するものである。また、身体動作の特徴は文化によっても異なることから、文化差を検証するために日本とイギリスに住む自閉スペクトラム症者と定型発達者を対象に行動実験を開始した。現在約8割のデータ取得が完了し2023年度も引き続き実験を継続する予定である。さらに、コロナ禍でも比較的実験に制限の少ない成人の定型発達者を対象に、fMRIを用いてこれらの神経基盤を解明する研究を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い遅れが生じていたが、研究の目的に沿った形で研究計画の練り直しを行ったことで、遅れを取り戻すことができたため、
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今後の研究の推進方策 |
2023年度前半に、行動実験とfMRI実験を完了し、データ解析を行う。
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