研究課題/領域番号 |
21K02391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東海大学 (2022-2023) 東京未来大学 (2021) |
研究代表者 |
及川 留美 東海大学, 児童教育学部, 准教授 (60788800)
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研究分担者 |
粕谷 亘正 和光大学, 現代人間学部, 准教授 (00559784)
春日 保人 聖徳大学短期大学部, 保育科, 准教授 (00736663)
岩崎 淳子 大東文化大学, 文学部, 講師 (10620205)
金 ミンジ 聖徳大学短期大学部, 保育科, 准教授 (40461800)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 認定こども園における地域との関わりの実態 / 認定こども園における自己評価の実態 / 地域への親しみを育む保育実践の構造 / 地域への親しみを育む保育実践 / フィールドワーク調査 / 保育実践の構造化 / こども園でのフィールドワーク / 保育の自己評価項目 / 地域資源の活用 / 幼保連携型認定こども園 / 認定こども園教育・保育要領解説における「地域」 / 保育現場における自己評価の実施状況 / 自己評価項目における「地域」との関わりの実態 / 保育実践の評価項目 / 保育の質向上 |
研究開始時の研究の概要 |
平成29(2017)年に改正された『幼稚園教育要領』及び『保育所保育指針』等では、組織的に園の取り組みを評価、改善し保育の質の向上に努めることが明記された。またこの改正によって領域「環境」の内容に新しく「日常生活の中で我が国や地域社会における様々な文化や伝統に親しむ」と加えられた。しかし近年保育現場では、本来大切にすべきである子どもの「地域への親しみを育む」こと及びそのための実践についてあまり意識されていない。 この研究においては、保育の質向上のため、保育施設が「地域への親しみを育む」ための保育実践に対する問題点や課題を意識することができ、そうした実践を可能とする評価項目のモデルを作成する。
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研究成果の概要 |
保育施設における地域「地域」との関りの実態および保育実践に関する自己評価の実態を明らかにするため、全国の認定こども園に対してアンケート調査を実施した。9割以上の園で自己評価を実施しているものの、評価項目として地域に関連するものを取り上げている園は、半数に満たないことが明らかとなった。また、多くの子ども園で地域との関わりを保育活動の一部として意識していないという傾向があった。評価モデルを作成することを目的にこども園3園でフィールドワーク調査を実施した。地域への親しみを育む具体的な実践の構造については明らかになったものの、そこから共通性を見出すことはできず、評価モデルの作成には至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保育施設において地域資源を活用した実践は多く行われているという現状はあるものの、子どもたちの地域への親しみを育むことが目的とされていることは少ない。本研究課題においてフィールドワークから導いた3園の地域に対する意識および保育の構造は、保育実践に関して多くの示唆を含むものである。保育施設が自園のある地域の地域性を考慮し、3つ中からその園にあった構造を応用し、実践を重ねることによって、子どもたちの地域への親しみを育むことが可能となると考えられる。
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