研究課題/領域番号 |
21K02395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
室 雅子 椙山女学園大学, 教育学部, 教授 (50329645)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 家庭科 / 教員養成 / 保育 / 保育実習 / 少子化 / 家庭科教育 |
研究開始時の研究の概要 |
現代は乳幼児接触機会がない中高生が多いだけではなく、教員にも多いと考えられる。家庭科教員が保育の授業を作るためには授業内容を具体的にイメージできる必要があり、家庭科免許取得のための保育学において保育実習を行うことになっているが、実際の子どもに接するか否かや子どもと接する時間などは大学によって差が大きい。本研究は、現職中高家庭科教員の保育の授業に対する課題と乳幼児体験の実際を明らかにし、中高の保育学習を見直すと共に家庭科教員養成や家庭科教員研修で行うための、家庭科教員が授業に活かせる乳幼児体験学習(保育実習)のプログラムを作成することである。
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研究実績の概要 |
本研究は、大学における保育実習に着目し、家庭科教員が抱く中高での保育の授業や保育実習実施に対する問題点や課題を明らかにすることにより、教員養成課程の学生や現職の家庭科教員が日ごろ保育の授業づくりに活かせる乳幼児体験(保育)実習のプログラムを考えることを目的としている。 本年度は、昨年度大学における保育実習のプレ試行として実施した事前学習と事後学習の効果について学会にて発表をした。教員として授業をするための教員養成課程としての保育実習であるため、中高生に実施する保育実習とは異なり、教員としての意識喚起や、教える内容の把握としての事前学習が重要であることを確認し、また前年度実施した事前学習としての学習指導要領と教科書学習についてそれぞれの効果と順について、試行プログラムとして組み、新たなる被験者を対象に実施した。効果を現在分析中であるがおおむね効果的であったと考えられる。 事後学習のタイミングも調査によって意見を収集した。 合わせて、当初の計画にはなかったが妊婦に調査できる機会を得たので、実際に妊娠期に必要であったと思う知識について聞き取りを実施し、中高の新学習指導要領に基づく家庭科教科書分析と、学習指導要領の変遷の確認、家庭科教員に必要な能力の確認も実施した。 現在、教員質問紙調査(保育の授業と実習の実際について)とインタビュー、および保育教諭等向けの、保護者として身に付けていてほしい力の調査を対面とwebの両方で実施できるよう作成中である。次年度実施・分析をし試みる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究を進めるにあたり、現在の家庭科の保育で育成したい力、するべき力を確定してから調査を実施したいと考えたため質問事項を精査するのに当初の予定より時間がかかっている。調査およびインタビューもここ数年より可能になると考えられ、最終年度でもあるため急ぎ実施したい。
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今後の研究の推進方策 |
実態調査を実施し分析を行う。その結果を受けてプログラムを作成する。11月にプログラムの成果を試験試行し、公開実施へとつなげたい。
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