研究課題/領域番号 |
21K02428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
佐野 比呂己 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60455699)
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研究分担者 |
本橋 幸康 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (80386549)
関谷 由一 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80815093)
花坂 歩 大分大学, 教育学部, 教授 (20732358)
吉田 勉 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (50883211)
菅原 利晃 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20826250)
大村 勅夫 札幌国際大学, 人文学部, 准教授 (00852328)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 昭和30年代 / 探究 / 読書 / 紀行 / 読解 / 多文化共生社会 / 小説 / 古文入門 / 柳田国男 / 国語科単元 / 高大連携 / 記録 / 山田秀三 / 国語科教材 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、科研費(18K02517)の成果をもとに、「柳田教科書」所収教材を分析し、「柳田教科書」所収教材の価値を検討するとともに、高等学校教員との連携により高等学校国語教室で目の前の学習者に即し実践することを通して、その現代的意義を考察することを目的とする。 「柳田教科書」所収教材、授業、そこで培われる学力、加えて現代的価値を高大連携により検討し、教材開発・選択の観点、教材からの授業の構想を提言し、新時代における国語教室の活性化に寄与する。 本研究では科研費(18K02517)からの継続性、発展性の観点から、記録的な文章教材を中心に行う。
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研究実績の概要 |
今年度は、柳田国語科教科書における「随筆・随想」「紀行」「学問への道」「古典(中世)」「文章の筋道」「劇」の5単元それぞれについて、その構成を提示し、その特徴、学習のねらいを明らかにした。単元所収教材についてもその成立過程、内容について整理した。加えて、1年次の単元の連続性について、読書と古典の視座からその関係性を明らかにした。 また、8月には北海道教育大学釧路校において、首藤久義氏(千葉大学名誉教授)小久保美子氏(前新潟大学教授)菅原利晃氏(北海道教育大学教授)花坂歩氏(大分大学教授)を招き、「読書と読解」をテーマに研究会、シンポジウムを行った。研究代表者が「柳田高校国語科教科書における「読書と読解」」と題して問題提起を行い、昭和20年代から現在に至るまで「読書と読解」の経緯、実際、成果、課題を検討するとともに、「読書と読解」の視座から柳田高校国語科教科書の価値を考察した。生涯にわたる「読書」を目的とした「読解」という視座から教科書づくりを行っていることを明らかにした。 また、柳田高校国語科教科書の「探究」に関わる記述に着目し、現代の授業に活かす視座から高等学校教員と学習会を行った。また、読解のあり方、国語の見方・考え方、音声表現の指導について、専門的知識の提供をいただき、研究成果に反映させるとともに、今後の研究の方向性を明らかにした。 今年度の研究成果としては、学術雑誌に10編の論文が掲載され、学会、研究会等で10度にわたり発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
単元の視座から所収教材の分析、検討はおおむね順調に進んだ。 一方、研究をいかしての実践研究についてはコロナ禍の名残があり、予定通り進まなかった。
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今後の研究の推進方策 |
柳田高校国語科教科書1年次で検討していない単元は「言語と社会」のみである。「言語と社会」について単元、所収教材について研究を進めるとともに1年次全体の単元、所収教材を俯瞰的に検討する。 柳田高校国語科教科書における「探究」の要素を検討し実際の国語教室において実践を行い、その有効性を検討する。
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