研究課題/領域番号 |
21K02434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 愛知文教大学 (2022) 愛知教育大学 (2021) |
研究代表者 |
清水 克博 愛知文教大学, 国際文化学部, 講師 (90847344)
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研究分担者 |
胡田 裕教 滋賀県立大学, 全学共通教育推進機構, 特任教授 (90909441)
角田 寛明 東北学院大学, 就職キャリア支援部, 特任准教授 (30884184)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 真正な学習 / キャリア形成型コンピテンシー / キャリア・ポートフォリオ / 自己評価 / 相互評価 / 認知的スキル / 社会情動的スキル / 多角的自己評価 / キャリア形成 / 授業分析 / 指導要素 / 学びの評価 / 初等中等教育 / 真正の学習 / 横断的学びのまとめ / 学習としての評価 |
研究開始時の研究の概要 |
児童生徒が学びで熱中、没入する教科等の対象は一人一人異なる。児童生徒に一元的に学びを振り返らせるのではなく、自分が熱中し、没入した教科等の学びな何かを児童生徒がとらえ、それらを「まとめ」ることを通じて教科固有の見方・考え方を理解できるようにし、新たな学びに「つなぐ」中で自分なりの見方・考え方をとらえる「自己の価値形成につながる深い内省」を図ることを通じて生涯にわたって生き抜くキャリア形成型コンピテンシーの育成を図るための指導要素は何かを「深い学びの理解」と「学びへの深い関与」の観点から検討する。
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研究実績の概要 |
「真正な学習」から自分なりの見方・考え方を捉えさせ、キャリア形成型コンピテンシーの形成を図るために必要なキャリア・ポートフォリオの指導要素を明らかにするため、「論理的思考力と表現力」の育成を図ることを目的に、国語系の「論理」領域と英語系の「ロジカル・コミュニケーション」領域の2領域で学習を推進しているH県立H中学校の特設科目「ことば科」実践を取り上げ、研究を進めている。特に、本研究では、令和2年度入学生を観察対象に定め、1年次、2年次、3年次それぞれの学期末、学年末に学習者が「ことば科」の学びを振り返り、自己の学習成果を見つめ、語り合う授業実践を継続的に参与観察した。また、そこで学習者が記述したキャリア・ポートフォリオを継続的に収集し、記述内容の変容等の分析を行ってきた。その結果次のようなことが明らかとなった。 ・教科等での「真正な学習」としての学びの成果を、学習者に振り返り、自分なりのもの の見方、考え方を捉えさせ、自己のキャリア形成を図るためには、単にそれまで取り組んだ学習内容の成果を自己評価させるのではなく、「認知的スキル」「社会情動的スキル」から多面的に自己評価ができるようキャリア・ポートフォリオを構成する必要がある。 ・「真正な学習」としての学びの成果について「学びの深い理解」を学習者に図るには、自己評価をさせた上で、学習者をよく知るピアからの相互評価を行い、この結果に基づいて、さらに自己評価が図られるようにする工夫が必要である。 ・「学びの深い理解」を図り、「真正な学習」からキャリア形成を図るためには、「学びの振り返りを行う対象」を定め、これに対する自己評価、相互評価、再自己評価できるよう、キャリア・ポートフォリオを構成することが効果的である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
学習者並びに授業者に半構造化インタビューを実施し、キャリア・ポートフォリオの記述内容を総合的に分析する予定であっが、本年度、研究調査対象校で実践を担う研究協力者が教育委員会に異動となり、実施が困難となったためデータ収集が行えなかった。また、毎回、学習者のキャリア・ポートフォリオの記述分析を通じて明らかとなった結果を基に研究協力者と協議し、使用するキャリア・ポートフォリオを修正し、効果検証を行ってきたが、今年度は協議時間を十分確保できなかった。このため、事前に研究協力者と協議して使用することになったキャリア・ポートフォリオが実践当日、急に変更となって使用されることがあり、予定していた授業データの収集が一部できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究結果を基に、研究対象校を課題探求から「真正な学習」につなぐスーパーグローバル・ハイスクール校に拡大し、「真正の学習」成果を基にキャリア形成型コンポテンシーを図るために有用な指導要素の解明を図りたい。また、これらの研究成果を反映したキャリア・ポートフォリオを開発し、このポートフォリオを使用した指導モデルを考案する。その上で研究協力を依頼しているスーパーグローバル・ハイスクール校と連携して、指導モデルに基づく授業計画を立案し、キャリア・ポートフォリオを用いた実践した上で、授業分析と効果測定を行い、その成果を検証したい。
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