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現代的なリズムのダンスにおけるノリのメカニズム解明とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K02453
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関神戸女子大学

研究代表者

小島 理永  神戸女子大学, 健康福祉学部, 准教授 (10369382)

研究分担者 伊藤 京子  京都橘大学, 工学部, 教授 (10397622)
松井 敦典  鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (40190384)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワードダンス / ノリ / 現代的なリズムのダンス / グルーヴ / 体育 / リズム / 楽しさ / 乗り / 中学校体育 / ダンス指導
研究開始時の研究の概要

現代的なリズムのダンスの技能となるリズムの捉え方には「ノリ,乗り」等と所説あり、多様な解釈がされている。そこで本研究ではノリが困難な生徒の支援にむけて、バイオメカニクスおよびスポーツ心理学的手法を用いてダンスのノリに関するメカニズムの解明と、その応用として指導場面での言語的動作指示およびノリ支援システムの開発を行う。具体的には①ノリの構造を整理し定義する、②ノリの動作・気分・表情を定量化しその要因を明らかにする、③ノリを引き出す言語的動作指示や視覚的にノリが分かる支援システムを開発する、である。本研究により、生徒はダンス経験を問わずにノリのコツが獲得可能となり、つまずきの解消が期待できる。

研究実績の概要

平成20年中学校学習指導要領改訂により体育ではダンスが必修化され,現代的なリズムのダンスが導入されたが,このダンスの技能の一つである「リズムの乗り」については未だに議論が続いている.音楽や音楽心理学の分野では,音楽表現の一つに「ノリ」という発想用語がある.そこで音楽のリズムおよび動きのリズムについて「ノリ」との関係を明らかにするため,2023年度は舞踊教育研究者による「リズムに乗る」の捉え方について文献研究を行った.また,質的研究として大学生が捉える「リズムの乗り」の認識について明らかにした.
「リズムの乗り」に関する主たる文献では,松尾(2015)は学習指導要領で用いられているリズムについて,ダンス以外での種目での用いられ方の検討を行っていた.陸上競技や水泳ではリズムは運動の秩序による反復の概念として用いられているのに対し,ダンスでは律動(リズム)の生成を意味していることを指摘していた.また,宮本(2011)は運動学的視点から「リズムにのる」ことについて考察しており,音楽のリズムと動きのリズムが複雑に絡み合って一体化し,ひとつのまとまりとしてみることができることを述べていた.ダンサーかつ指導者の七類(2010)は「初心者は体幹を目いっぱい動かして,ノリの感覚をつかむことが上達の近道」とし,パルスリズムと命名した「ノリのリズム感」が重要であることを謳っていた.次に,大学生男女106名が捉える「リズムに乗って踊る」のイメージをテキストマイニングより分析した結果,出現回数の多かった単語は順に「楽しい」,「踊る」,「合わせる」,「音楽」,「体」であった.
これらの結果から運動制御の視点を参考にノリの要因を探るため,音楽(聴覚)または動き(筋感覚)が知覚され,認知・判断し,踊る(出力)というモデルを設定することにより体育授業場面での学習者の楽しさや動きやすさを検討する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現代的なリズムのダンスにおけるノリのメカニズム解明にむけて,音楽のリズムと動きのリズムに関する関係性について検討することができた.引き続き,体育授業でのダンス指導場面においてノリが体得できる要因を検討していく予定である.

今後の研究の推進方策

ダンスにおけるノリについて明らかにするため,すでにデータ取得済である舞踊教育研究者が考えるダンスのノリについて分析を進めていくと共に,運動制御の視点を参考に,仮説として「音楽(聴覚)または動き(筋感覚)の知覚→認知・判断・感情生起→踊る(出力)」といったリズム表現モデルについて検証していく予定である.

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] リズムダンス・現代的なリズムのダンスの学びに関する考察の試み2024

    • 著者名/発表者名
      大橋奈希左, 高田康史,大西祐司,小島理永
    • 雑誌名

      京都女子大学教職支援センター研究紀要

      巻: 6 ページ: 161-170

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 現代的なリズムのダンスにおける「ノリ」の検討2021

    • 著者名/発表者名
      小島理永,伊藤京子,松井敦典
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェースシンポジウム2021論文集

      巻: _ ページ: 511-515

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 現代的なリズムのダンスにおけるリズム表現の再考2023

    • 著者名/発表者名
      小島 理永,河瀬 諭,伊藤 京子
    • 学会等名
      日本体育科教育学会 第 28 回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ノリ感を重視したリズムの乗り支援の検討2022

    • 著者名/発表者名
      小島理永・松井敦典・伊藤京子
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ・健康学会 第72回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 現代的なリズムのダンスにおける「ノリ」の検討2021

    • 著者名/発表者名
      小島理永,伊藤京子,松井敦典
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェースシンポジウム2021
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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