研究課題/領域番号 |
21K02482
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
中西 紗織 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (20584163)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 教員養成課程 / 伝統音楽・伝統芸能の継承 / 身体性 / 体験学習 / 授業デザイン / 教員養成 / 日本伝統音楽 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、教員養成課程の学生が将来指導する立場となることを見通した、より実践的な日本伝統音楽の授業デザインを構築し、その有効性を明らかにすることである。本研究では、日本伝統音楽の中から、学校教育の音楽科の教材の一つである能を中心に取り上げる。これまでの研究及び実践から得た授業の成果や指針と、それらに基づいて作成、再構成した学習プログラム・モデルから構想した授業デザインに沿って、授業を実施し、その有効性を検証した上で、よりよい授業デザインを再構築していくことを目指す。
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研究実績の概要 |
教員養成課程における授業に接続する体験的学習として、大学2年生9名(音楽研究室所属)を対象として研修旅行を実施し、生で日本の伝統音楽・伝統芸能を鑑賞するとともに、それぞれのジャンルの舞台空間の違いや特徴についても見学・調査した。研修旅行に参加した学生は、本研究に関連して中西が作成した「声・コトバ・身体に焦点化した能の学習プログラム(テーマ別プログラム・モデルの実践案)」に基づき、10のテーマのうち、「能舞台から始まる場・時間」、「能の歴史と背景」、「カマエ・ハコビ・謡・仕舞」などの実技、「能の鑑賞」(映像資料による)をすでに学習し、日本の伝統音楽・伝統芸能に関する授業も受講している。今回の研修旅行において、歌舞伎、ミュージカル、能・狂言を見学・鑑賞し、それぞれの違いや特徴、よさとともに、舞台空間の特徴、演劇的テーマや内容と演劇的空間との関連、来場者などについても直接体験することで理解を深めた。また、近い将来教師として子供たちに教えたい・伝えたいポイントについても、独自の発見・視点や根拠に基づき自分の言葉で説明することができ、参加学生同士による多様な感想、意見、新たなアイディアの交流もできた。さらに、研修旅行参加者の中には、例年2月に開催する音楽研究室主催の学外公共施設における演奏・研究発表会で仕舞を舞った学生も1名いた。これは上記学習プログラムの「能の表現・演技」に関わる学習内容だった。今後人数を増やして実施したい。これらのことは、鑑賞と表現とを結ぶことにも関わる大きな成果といえる。 研修旅行に際しては、事前・事後学習に加え、各学生によるプレゼン、レポート提出及びアンケートを実施し、結果分析から次年度への課題や工夫の視点とともに、授業デザイン構想への新たな指針を多く得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響により、実際の授業構想のための実演家との打ち合わせや、実演家による体験的学習(体験稽古)などの機会を今年度も持つことができなかった。日本伝統音楽・伝統芸能に関する学習や実際の鑑賞体験とその後の振り返り、新たな発見、意見、指導へのアイディア等の交流の機会を持つことはできたので、引き続き計画を進めたい。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに学生から発表・提案・提出された伝統音楽・伝統芸能に関する授業のアイディアやポイント等を再考し、教員養成課程における有効な授業デザインについて引き続き検討する。これまでの成果や課題を踏まえて、次年度は学生がこれまでに学んだことに基づきアウトプットする(研究発表・実演発表など)機会を持つことを計画する。また、次年度は大学教員と実演家の協働によって、授業デザインに結びつく体験的学習(体験稽古)や実践的研究を進める。
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