研究課題/領域番号 |
21K02483
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
佐藤 佐織 群馬大学, 共同教育学部, 講師 (90898248)
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研究分担者 |
増渕 哲子 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40199708)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 中学校家庭科 / 調理実習 / ユニバーサル調理教育 / ユニバーサル調理実習 / ユニバーサルレシピ / 家庭科教育 / 教材開発 / 食生活教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,年々増加する食物アレルギーに対応するために,中学校家庭科教育において,食物アレルギーの有無に拘わらず全ての生徒が平等に学ぶことができる調理教育題材の開発を目的とする。題材開発においては,日本の一部の地域や学校への対応に限定したものではなく,世界の食物アレルギーにも対応できる「ユニバーサル調理教育題材集」を開発,作成し家庭科の教材として一般化していく。さらに,食物アレルギーの有無に拘わらず全ての生徒が共通教材で共に学び,他者尊重,共生といった道徳的価値観や豊かな人間性を高める教科横断的な学びを促す食生活総合教育カリキュラムの開発とネットワークの構築を試みる。
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研究実績の概要 |
本研究は,年々増加する食物アレルギーに対応するために,中学校家庭科教育において,食物アレルギー原因食品を除外しても全ての生徒が美味しく食べることができ,なおかつ食物アレルギーの有無に拘わらず全ての生徒が平等に学ぶことができる「ユニバーサル調理教育題材」の開発とその学習効果を検討することを目的としている。ここでは,食物アレルギー原因食品を除外しても全ての生徒が美味しく食べることができ,平等に学ぶことができる調理教育を「ユニバーサル調理教育」と定義している。2023年度に実施した研究は以下の通りである。 ・全国都道府県庁所在地中学校家庭科教員対象アンケート(2022年実施)の結果を考察し,次の学会発表で報告した。 佐藤佐織・増渕哲子.学校内での食物アレルギー対応体制と中学校家庭科の調理実習に関する全国調査.日本家政学会第75回大会(口頭発表).2023/佐藤佐織・増渕哲子・堀内かおる.全国調査から見た中学校家庭科教員の食物アレルギー対応の現状 -「ユニバーサル調理実習」の普及に向けて-.日本家庭科教育学会第66回大会(口頭発表).2023 ・「ユニバーサルレシピ」を開発した大学生とその題材評価に関わった大学生への調査から,大学における食物アレルギー教育の必要性を検討し,次の論文で報告した。 佐藤佐織.大学における食物アレルギー教育-「ユニバーサルレシピ」の開発と検討を通して-.群馬大学共同教育学部紀要.2024,Vol.59,101-112 ・食物アレルギー対応と地産地消をテーマとして開発した「ユニバーサルレシピ」を活用した「ユニバーサル調理実習勉強会」を群馬県内小中学校教員を対象に開催した。また,「ユニバーサルレシピ」動画教材の制作を行った。 ・「ユニバーサル調理実習」授業協力校5校において「ユニバーサル調理実習」の実践,中学生対象事前事後調査,家庭科教員対象ヒアリング調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究課題1年目に予定していた「全国の中学校家庭科教員を対象とした郵送法によるアンケートの実施・集計・分析」,「インタビュー調査の実施・集計・分析」については,アンケートの結果と考察の報告を学会発表で行ったが,論文での発表は行っていない。2024年に行う予定である。 研究課題2年目に予定していた「調理教育題材及び調理法(レシピ)の試作・開発」は,昨年度に引き続き順調に進んでおり,5年目に予定しているホームページ制作の材料として「ユニバーサルレシピ」動画教材の制作を行った。 研究課題3年目に予定していた「中学校での調理実習実践」についても,授業協力校5校において,予定通り進めることができた。 しかし,当初2年目に予定していた「国内外の食文化研究機関・施設での情報収集・分析」については,コロナ禍で海外への渡航ができず,行わなかった。2024~2025年度に行う計画である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は,以下の研究を進めていく予定である。 ・2022年度に実施した全国都道府県庁所在地中学校家庭科教員を対象とした郵送法によるアンケートの集計・分析を進め,その結果を学会誌へ投稿する。また,「ユニバーサル調理実習」授業協力校中学生対象事前事後調査の結果と授業協力者の中学校家庭科教員ヒアリング調査の結果を分析し,その結果を学会で口頭発表する。 ・国内の食文化研究機関・施設,食や農業に関連する施設にて取材調査及び,文献,資料等の収集を行い,「ユニバーサル調理教育」の理論構築を行う。
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